「大航宙時代」の続編を原書で読む6
16章から18章まで。
第16章 ダンサニー通り太陽系 2352年4月15日
ダンサニー太陽系のステーション到着後最初の12時間シフトを終えたイシュは、フランシスに仕事を引き継いで一休み。
イシュはベブ、ブリル、ダイアンの三人と服屋に買い物に出かける。イシュがセントクラウドの店で紹介されたシェ・ヘンリという高級店で、データチップの紹介状を渡すと店主自ら相手をしてくれる。
第17章 ダンサニー通り太陽系 2352年4月15日
ショッピングが終わり、ダイアンは6時からの当番の為に離脱。残りのイシュ、ベブ、ブリルは夕食に向かう。イシュも翌日に当番があるのであまり遅くならないようになどとからかわれる。
翌朝は食堂経由でコーヒーを持ってダイアンのところに行き、仕事の引継ぎ。そのあとにまた食堂に行って朝食。ピップとサラからフリーマーケットの様子を聞く。サラが作ったショールの売れ行きは好調らしい。
夕方に仕事をフランシスに引き継ぐ。
第18章 ダンサニー通り太陽系 2352年4月17日
食堂での夕食時にブリルとダイアンを見かけたが、イシュにはわからない話をしている。夜に飲み会に出かける。相手はまたベブ、ブリル、ダイアンの3人。イシュは女性陣の格好に驚くが、そんなのは飲みに行った先での船乗り仲間に比べればおとなしいものだった。
飲みに行った先ではイシュ以外は知り合いも多いみたいだけど、新人のイシュに興味を持つ女性も多く話相手には困らない。前にロイスで働いていたというマードックは自分達2人には共通点が多いと言う。
新しい目的地のダンサニー通り星系のステーションでの話になります。仕事の合間に女性三人連れで買い物に飲み会と忙しいイシュですが、18章からすると、飲み会の予定があったからそれ用にいけてる服を用意したのかも。
「大航宙時代」の続編を原書で読む5
13章から15章まで。前に読もうとして挫折したのがこの辺りだったような。ここまでで全体の半分とちょっと位。
第13章 ダンサニー通り太陽系 2352年4月3日
新しい勤務での始めての非常訓練。宇宙服の着用は問題なかったが、部署での作業について不明な点を上司のブリルに問い合わせる。
勉強中の教科を間違えて、スペック3の代わりにスペック1をやっていたことに気づくイシュ。こんなミスをする自分が今の環境の仕事をしていたら何かとんでもないミスをしてしまうのではと思い、ブリルのいる事務所に行って相談する。
第14章 ダンサニー通り太陽系 2352年4月3日
イシュのブックマークをいじったのがフランシスだったことがわかって、彼を呼び出して確かめる。とりあえずの一件落着。
食堂での食事をしてピップとサイドビジネスについての相談。前に仕入れた糸の使い道として、ショーンが編み物を提案。彼がサラとタバタに教えて、ダンサニー通り太陽系のステーションに到着までの十日でショールを作って売ることになった。
第15章 ダンサニー通り太陽系 2352年4月13日
寄航予定のダンサニー通り太陽系は企業が所有する星ではなく連邦政府所属のため、船長から社会の慣習についての注意があった。編み物チームは順調に製品を製作中で、糸が足りなくなる心配もでてくるほど。
寄航中のシフトは12時間勤務後に24時間のオフで長時間の勤務になるけど、エネルギーなどはステーションから供給されることもあって勤務中でもコンソールにはりついている必要は無く、連動されたタブレットを持ち歩けば船内のどこに行ってもいいと聞かされて安心するイシュ。勤務中に勉強する予定だと言って上司のブリルを驚かせる。ショッピングに関する注意事項が男女が組みになって店に行く必要があるという不思議なもの。
イシュは寄航後すぐの12時間勤務になったので、外出は次の章に持ち越しか。
「大航宙時代」の続編を原書で読む4
今回は 第10章から第12章まで。前からだいぶ時間がたってしまいましたが、前作を原書で読みなおしてみました。一度は翻訳版で読んでいても全部覚えているわけでもなく、行きつ戻りつしながらようやく1冊を読み切ることができ、また続編に帰ってきたわけです。
第10章 セントクラウド軌道上 2352年2月21日
9章から引き続いて仕事の説明。食堂の新メンバーのサラの過去や、フリーマーケットで買った彫刻の話。
第11章 セントクラウド軌道上 2352年2月23日
新たな職場での仕事のあれこれ。新人のイシュは、最初はフランシスと組んで仕事。次はダイアンとのペア。同じ部署だけど、人によってやり方は違う。
第12章 ダンサニー通り太陽系 2352年3月30日
何日かして新しい職場のサイクルにも慣れてきたイシュ。ブリッジメンバーのタバタとジムでよく合うので話をする。ピップとサイドビジネスの話をしたり、サラの様子を聞いたり。最後はサラとの会話。
交通事故で死者を出しても入院すれば容疑者にならないか
朝日新聞の記事で、死者を出した交通事故を起こしたドライバーの呼び方について書かれていました。
逮捕されていない事故の加害者をどう表記するか。
朝日新聞は事故直後の20、21日付紙面(東京本社最終版)では、呼称を「容疑者」とせずに「さん」とし、実名で報じた。逮捕されていない場合などは通常、「さん」などの呼称で報じている。
「なぜ容疑者と呼ばない」臆測生んだ メディアの課題は:朝日新聞デジタル
逮捕されなくても何らかの罪状での容疑があれば容疑者。この記事でも警察が何容疑で話を聞くかは書いていないけど、それが異例。通常は○○容疑で捜査中とか書く。
少し気になったので、過去の朝日新聞の記事がどうなってるのかを調べてみました。
検索ワードとして「回復を待って」を使って見つかった記事から死亡者が出ている交通事故を選びました。
歩道に車、7人負傷 運転の79歳「お茶を吐き驚いて」:朝日新聞デジタル
1月の記事。“署は、アクセルとブレーキを踏み間違えたとみて自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで調べる。男性も搬送されており、回復を待って詳しく事情を聴く。”
2019/04/27 12:08
これは今年1月の事故のニュースです。自動車運転死傷処罰方違反の疑いで調べるとなっているので容疑者ですが、記事中では名前ではなく男性と書かれています。新聞記事で男性となっているのは被害者などにも使われているものなので、名前のさん付けに相当するのではと思います。容疑者扱いだと男となるので。
元東京地検特捜部長が運転する車にはねられ、男性死亡:朝日新聞デジタル
2018年の記事。“けがの回復を待って自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の疑いで事情を聴く。” 呼び方は容疑者ではなく○○弁護士だけど、容疑があることは書かれている。
2019/04/27 12:14
これは2018年2月の事故。これも容疑者呼びではありませんが、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の疑いで事情を聴くとなっています。
トラック運転手、直前に通話か 中央道の多重事故:朝日新聞デジタル
2017年の記事。“県警は回復を待って事情を聴く方針。”の後に“自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)などの容疑で捜査を進める。”とある。
2019/04/27 12:17
2017年9月の事故。トラック運転手は名前にさん付けされています。
78歳運転の車、歩道突っ込み女性2人死傷 和歌山:朝日新聞デジタル
2017年の記事。これは“県警は回復を待って事情を聴く。”だけで容疑は不明で呼び方もさん付け。
2019/04/27 12:18
2017年4月の事故で、これは呼び方がさん付けであるだけでなく、県警は回復を待って事情を聴くだけで何の容疑なのかが書かれていません。
ここまでの4つの記事では容疑者呼びは使われていないので、最初の記事の逮捕されていない場合は通常「さん」などの呼称であるというのは裏付けられました。
しかし4つのうち3つでは警察が何かしらの容疑で調べるということも書かれています。なので今回の池袋の事故の記事のように、警察が何の容疑で調べていることを書いていない記事というのは少数例であることもわかります。
これは警察が発表していないからという理由なんでしょうか。でも発表が無くても記者が質問したりはできるはずなので、新聞社がわの判断で何容疑かを記事に書かないのでしょうか。
あらためて最初の記事を読むと、事故の加害者というのは断定しています。容疑者と呼ぶのをためらうのに、加害者と決め付けるのはいいのだろうかというのもちょっと気になります。
また逮捕されるかどうかは刑事訴訟法で逃亡や証拠隠滅の恐れがあるからと書くのなら、容疑の有無と逮捕の有無に直接的には関係ないことにもなるわけで、逮捕されていないから容疑者呼びしないというのも不思議です。
これは新聞社の規則がそうなのかもしれませんが、そうするとタイトルに書いたように死亡事故を起こしても入院するなどして一時的にでも逮捕をまぬがれれば容疑者と呼ばれないということになります。同じような死亡事故でも現行犯逮捕されたら容疑者呼びで、入院したらさん付けになるとしたら、これは変なのではないかなあと思いました。
定滑車と動滑車とロープ
ネットで見つけた滑車を使った問題について。
算数の問題です。問題:「図のように、体重60kgの人がゴンド... - Yahoo!知恵袋
これはヒモが3本だから3分の1の力で引っ張れるとしてもいいけど、1センチ引いた場合にゴンドラが何センチ移動するかでも力の比率を求められる。定滑車だけだと30キロになるけど、これもちょっと不思議。
2019/04/09 16:09
ローブが3本なので3分の1というのも説明として正確ではないなと後になって思ったのでその辺の話。
まずは定滑車だけの場合。
こういう定滑車を使った場合には、60キロの人を持ち上げるのに必要な力は60キロ*1となり、力は変わりません。
次に別の人ではなく、自分で持ち上げた場合。
こういう場合だと、持ち上げるのに必要な力は体重60キロの半分の30キロになります。別の人だと60キロで、自分だと30キロなのは不思議な感じがします。同じ物を持ち上げるのに半分の力でいいとすると、エネルギー保存の法則がくつがえってしまう、なんてことはもちろんありません。
最初の場合だとロープを1メートル引けば、ゴンドラは1メートル上昇するのに対して、自分を自分で引き上げる場合だとロープを1メートル引いても50センチしか上昇しません。つまりテコと同じで力が少なくなった分だけ沢山動かす必要があるわけです。この場合は定滑車であるにもかかわらず、動滑車的な働きをしていると考えることが出来ます。
最初の場合も次の場合も、ロープの本数で見ると2本であるのに、必要な力は違います。これがロープが3本だから3分の1というのは不正確だと考えた理由。
最初の問題の場合は1メートルロープを引くと、ゴンドラは3分の1メートル上昇するので、力は3分の1の20キロですむわけです。そして力が20キロなので、体重計のメモリは40キロになるという結果はリンク先の回答と変わりません。
図には定滑車と動滑車と書いてあり、それは嘘ではないのだけれど、定滑車も動滑車的な働きをして力を減らす効果を生み出してるのが引っ掛け問題なのかなと感じました。
*1:正確にはキログラム重
「大航宙時代」の続編を原書で読む3
第7章から9章。
第7章 セントクラウド軌道上 2352年2月20日
夕食の時間が終わって、イシュはサラと一緒に後片付けをしてからサラをピップに紹介。ピップは副業の仕入れについての話をする。3人で寝台に移動して、そこにいたベブに会う。サラとベブの2人でガールズトーク。
サラが寝たあとに残りの3人でも話す。サラは見た目よりも若い?
第8章 セントクラウド軌道上 2352年2月21日
食堂での仕事は無くなったのに習慣で早く起きてしまったイシュは、やることがなくて食堂に顔を出す。食堂ではサラが、ピップとクッキーにビスケットの作り方を説明していた。
イシュは新たな職場にも顔を出して上司のブリルに挨拶して、仕事の話などをする。
第9章 セントクラウド軌道上 2352年2月21日
食堂に戻って朝食にすることにしたイシュ。オムレツを焼いてるピップにビスケットの話を聞くけど、まあ食べてみてと皿に置かれる。
ベブの向かいに座ったイシュは、新しいビスケットの味を確認。ベブにも味見用にわたすが、追加の請求は拒否。
食事が終わって初仕事。上司のブリルの他に、ダイアンとフランシスも勢揃い。
前作に比べて話の進行が遅いと言うか、場所も変わらないし時間もそれほど進みません。