Log of ROYGB

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トリック

「愛・蔵太の気ままな日記」のhttp://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20060226#p2に書いてあった「遭難した4人の男」という話。

冬山で道に迷い遭難した4人の男が、ようやくのことでほとんど忘れられた山小屋にたどりついた。外の吹雪よりは全然ましだが、暖を取る道具どころか灯りすらない。

4人は、翌朝まで眠らないために、また疲労しすぎないために、こんなことをやった。

小屋の4隅に一人ずつ立ち、一人がまず歩いて、次の隅(角)に行く。そして、そこにいる人間にタッチする。タッチした側は、今度はその隅にとどまり、タッチされた側は、身体を動かして次の隅に行き、そこにいる人間にタッチする。

そういうことを順番に、ひと晩中やっているうちに朝になった。

4人は救助隊に助けられ、その夜のみんなの行動について話した。

その話を聞いていた救助隊の一人は、しかし最後にこう言った。

「それはなかなかいい考えだったな。だが…そうやってぐるぐる回るためには、4人ではなくて5人必要なんだが」

 

ネットのどこかで拾ったネタでした。


この話は前に読んだことがあって、これは一人がトリックを使えば可能だというのも何かで読んだ記憶があります。最初にスタートする一人か、最後の一人なら簡単ですが、2番目か3番目の人だと難しいかも。

(26日追記)
小屋が三角形なら問題無いというコメントがリンク先にありましたが、これは気が付きませんでした。もしそうだったと仮定すると、誰もウソをつくことなくすべてが合理的に説明できます。この場合は救助隊の一人は小屋が三角だったことを知らないわけです。
(追記ここまで)


4人の男を5人にするとこんな話になるかな。

 冬山で道に迷い遭難した5人の男が、避難小屋のなかで震えていた。外の吹雪よりは全然ましだが、暖を取る道具どころか灯りすらない。
最初は真ん中に集まっていたのだが、中の一人がこのまま眠ってしまうと危ないと言い出し、こんなことをやった。
 小屋の隅に一人ずつ立ち、5人目が一つの隅から次の隅へ行く。そして、そこにいる人間にタッチする。タッチした側は、今度はその隅にとどまり、タッチされた側は、身体を動かして次の隅に行き、そこにいる人間にタッチする。
そういうことを順番にやっていたが、だんだん自分の番が回ってくるのが遅くなっていった。みんな疲れてゆっくり回っているのだろうと思っているうちに、うとうとしてしまった。

翌日に小屋を訪れた救助隊は、隅で冷たくなっている男たちを発見した。
救助隊の一人は、それを見てこう言った。
「みんなでくっついていたら助かったかもしれないのに、なんで4人とも別々の隅にいたんだろう。」