Log of ROYGB

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SFに登場する満員電車

10日に書いた「大入り満員」でのJRの対応を、12日の「ルシファー効果」を使って説明することもできるかと思いました。インターネット上の反応ではhttp://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/972372.htmlの「痛いニュース(ノ∀`)高校生26人乗れず 「詰めなかった」に疑問の声 混雑原因か…北海道」の書き込みなんかも同じように説明できるかも。ルシファー効果が発生するのには必ずしも権力がある必要は無いということでしょうか。あと中ぐらいに花火大会の混雑が書かれていたのをみて、何年か前に混雑が原因で死者が出た花火大会を思い出しました。
また、今の状態をあたりまえと認識している常識がどこからきているのかを考えてみて、SFに登場するひどい列車の描写が書かれていたhttp://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/LinkDiary/links0505.htmlにある「mercysnowのmemo2005年5月前半」を思い出しました。

東京の私鉄が一斉に女性専用車両を導入したことについて、イギリス人記者が「イギリスにchikanは存在しません」と言っていた(「ニュースプラス1」5/9放送)。痴漢は日本独自の文化ってことか。確かに欧米には、あの殺人的な混雑はないだろうからな。

 ジョージ・R・R・マーティン「パンと魚」に、人口390億人の超過密惑星ス=ウスラムが登場する(『タフの方舟 1 禍つ星』酒井昭伸訳、ハヤカワ文庫SF所収)。この星のチューブトレインがいかにひどいかというと――

 トレインの乗り心地自体は快適だったが、なんとも席が悪かった。スタークラスの席は法外に高価だったので、ワンランク落ちるプレミアクラスにしたところ、これはス=ウスラム人の子供――それも小柄な子供用ではないかと思えるほど、シートが窮屈だったのである。それほど大きくはない車体に、通路をはさんで八つのシートがならんでいるのだから、タフでなくても窮屈なことことのうえない。〔……〕
 プレミアクラスでこれなのだから、列車のうしろのほうにある一等、二等、三等席の窮屈さたるや、いかばかりのことだろう。帰りの旅では、そんな窮屈な席は万難を排して避けなければならない。(p.244)

 つまり、乗客は窮屈な席に坐っているわけだ。欧米人にとって、列車の乗客がほぼ全員立ち、体と体が密着するほど詰めこまれるなどということは、SFのなかですらあり得ない話なのである。

http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/LinkDiary/links0505.html


ロンドンの地下鉄にも朝のラッシュはありますが、日本ほどではなかった記憶があります。乗客も無理にのろうとせずに、次の電車を待ったりしてました。これがアジアだと、日本以上のぎゅうぎゅう詰めの列車もありそうです。屋根の上まで人がいたりとか。日本でも、もっと昔は窓ガラスが割れるほどの詰め込み方だったというのを何かで読んだ記憶があります。ラッシュの有無が文明としての進歩度合いを表しているのか、それとも文化の違いによるものなのかどちらでしょう。
で、文化の違いとルシファー効果が合わさるとすごいことになるかもとも考えました。第二次世界大戦中の日本の捕虜収容所や、「バターン死の行進」と呼ばれる事件などはそうなのかもしれません。