Log of ROYGB

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アスファルト

はてなブックマークで紹介されていたhttp://www.asahi.com/national/update/0207/OSK200802070045.htmlのニュース「asahi.com:JRの軌道内を勝手に舗装の男 威力業務妨害容疑で逮捕 - 社会」に関して。

 調べでは、升岡容疑者は昨年8月後半以降に広島市安佐北区白木町井原のJR芸備線上で、幅約1メートル、長さ約3メートルにわたってレールの周囲をアスファルト常温混合物で舗装し、JRの保守点検業務を妨害した疑い。JR西日本が8月15日に現場付近を点検した際に異常はなく、12月18日になって舗装されているのを見つけたという。

http://www.asahi.com/national/update/0207/OSK200802070045.html


ニュースの本題よりも、「アスファルト常温混合物」が気になりました。普通のアスファルトではないのだろうかとか。
少し調べてわかったのは通常アスファルトと呼んでいる道路の舗装に使われている物は、アスファルトと骨材を混ぜた「アスファルト混合物」というのが正式な呼び方のようです。そして、高温にしないでも道路の穴の補修や簡易舗装に使える物が「アスファルト常温混合物」のようです。
アスファルト混合物」は「アスファルトコンクリート」とも呼ぶようです。普通のコンクリートも正式にはセメントコンクリートと呼ぶようです。


参考
アスファルト - Wikipedia


(3月2日追記)
ニュースの続報を見かけたので追加しておきます。

 2月中旬、処分保留で釈放された男性は広島市安佐北区白木町の実家にいた。心境を尋ねると「悪かった。本当に反省している」と小さな声で話した。ただ、「安全と安心を求めた結果だった」ともつけ加えた。

 現場は広島市中心部から約30キロ離れた、山あいの集落。1時間に2〜4本程度の列車が走る単線のJR芸備線(広島―備中神代)に沿って農家が点在する。男性宅を含めて多くの家の前には、住民が線路を横切る里道がある。JRが踏切とは認めていない私設の生活道だ。

 すぐ近くに住む地元自治会長の佐々木武紀さん(67)は「もともと里道は何百年も前からあった道。あとから線路が出来て道が分断されてしまった」と説明した。

 芸備線の線路が敷設されたのは1915(大正4)年。住民の祖先ははるか前からこの地に居を構え、開通直後から自分で安全を確認して線路を横切る習慣ができた。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200803010096.html


JRの方針も書かれています。

 線路を横切る里道は全国のローカル線に存在する。里道を踏切に「昇格」させることを求める住民運動も各地で起きているが、JRは「事故防止のために平面で交差する踏切は新設しない」との方針で、認められるケースはほとんどない。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200803010096.html


たしかに事故が起こらないようにするのは大切です。でも、こんなのを読むとJRが事故防止の為に積極的とも思えません。

 かといって、JRは生活道として定着している里道をフェンスなどで封鎖する強硬策をとることもできず、最寄りの踏切への迂回を呼び掛ける看板を設置する程度の対策にとどまっている。

 芸備線を抱えるJR西日本広島支社は「危険であり、近くの踏切を利用してほしいが、生活を脅かすことになるので『里道を絶対に渡るな』とまでは言えない」(広報担当)と話す。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200803010096.html


事故防止を第一に考えるならば、フェンスなどの設置をした方が良いように思います。まあフェンスの設置にも費用がかかるので、その辺の兼ね合いもあるのでしょう。踏み切りを設置しないのも、費用の問題が隠れているのかも。