「イヴの時間」の時間
http://d.hatena.ne.jp/trivial/20081017/1224246539の「20世紀は遠くなりにけり - 一本足の蛸」で紹介されていた「イヴの時間」を見てみました。ロボットが実用化されている世界が舞台になっていて、やはりアシモフが頭に浮かびます。ロボットが社会に溶け込んでいる様子が、何年か前に見た映画の「アンドリューNDR114」を連想させました。
バリントン・J・ベイリーの作品で自意識を持つロボットが主人公の「ロボットの魂」という話があるのですが、これも連想されました。他にはマンガの「からくりオデット」なども。そういえば、「ロボットの魂」のジャスペロダスと「からくりオデット」のオデットは、ロボット工学の三原則が適用されているわけではありません。
「イヴの時間」にロボットのウソについてでてきましたが、アシモフの作品にもウソをつくロボットが出てきます。人の心を読む能力を持ったロボットが、人間の心を傷つけまいとしてウソをつくのですが、考えてみれば心を読むという能力が無い場合でも相手の心を推測することは出来ます。これは人間が普通に行っていることでもありますが、人間に近い知能を持つロボットにも可能でしょう。(追記)アシモフの別の作品で、女主人に恋をしたような行動を取るロボットなんかも出てきました。(追記ここまで)
(追記)サミーという名前が、何か記憶に引っかかっていたのですがようやく思い出しました。映画「アイ,ロボット」にサミーというロボットが出てきました。
(さらに追記)映画に出てきたのは、サミーじゃなくてサニーでした。
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)
- 作者: アイザック・アシモフ,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2004/08/06
- メディア: 文庫
- 購入: 27人 クリック: 453回
- この商品を含むブログ (161件) を見る
- 作者: バリントン・J.ベイリー,Barrington J. Bayley,大森望
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1993/09/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
- 作者: 鈴木ジュリエッタ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/06/19
- メディア: コミック
- クリック: 21回
- この商品を含むブログ (83件) を見る