Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

医療費削減

http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20090103#p1の「2級医師資格は医療費を抑制しうるか? - NATROMの日記」に関連して医療費の抑制について。

全体の医療費ではなく、患者個人としての支出を抑えることは現状でも可能です。
セキや発熱があった場合に、

  1. 病院に行く
  2. 市販薬を飲む
  3. 何もしない

といった選択肢があります。何もしないのが一番費用がかかりません。病院と市販薬では、市販薬のほうが安いように思います。市販薬の場合は自己診断によって薬を選ぶか症状を薬局で伝えて薬を選んでもらうことになります。


もう少し全体の話というか未来の話として、自動的な診断が可能になれば費用は削減できるかなと思いました。自動診断などというと、遠い未来の話のようですが、インフルエンザの検査キットは現在の病院でも使われています。http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/archives/163の「それがいらない世界を想像してみる - レジデント初期研修用資料」では、さらに進んだ検査キットについての予測がかかれています。

あれなんかもたぶん、技術者は、主要な細菌の検査精度を上げていくやりかたを目指すよりも、まずは同定できる菌腫を増やして、「採血一滴、主要菌30種類を一気に同定できる」未来を、とりあえず製品として作ってしまったほうが、世の中大きく動くんだと思う。

そんなキットが発売されたら、感染症の領域からは、もう診断がいらなくなる。診察も不要になる。採血で「○○菌感染症」が分かるようになったなら、その時点で使用すべき抗生剤も決まるから、あとはもう、その人が肺炎だろうが髄膜炎だろうが、感染部位の特定は、予後に貢献できなくなってしまう。

http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/archives/163


ここで書かれているような検査キットが、薬局などで手に入るようになれば病院に行く必要がなくなるかもしれません。薬局の店頭で検査キットを買い、その結果によって薬を購入するという流れです。病院に行く必要がある場合も、検査結果で出るようになれば完璧です。

もっと技術がすすめば、体温や血圧、脈拍、画像診断なども一体化した自動診断装置のような機械も出来るかもしれません。単に計測するだけの装置であれば、遠隔医療システムに使われているものがあるようです。

SFに登場するような自動医療マシンも、案外と近い将来に実現するかもしれません。