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日本のトイレ配管の太さ

日本のトイレの配管は、アメリカなどの外国に比べて太くなっている。というのを何かで読んだことがあります。理由としては、日本人の便の量が多いからというものです。どうして便の量が多いかと言うと、食べ物に繊維質が多いからという説明がされています。


これは、日本人の腸が長いというのに似ているなと感じました。腸の長さについては、前に「日本人の腸の長さ」というエントリーで取り上げました。そこで調べた範囲では、日本人の腸の長さが外国人と比べて長いという明確な根拠は見つかりませんでした。逆に、欧米人と東洋人では有意な差が無いという研究結果がありました。なので、日本人の腸が長いという主張の根拠はかなり薄いと思います。


トイレの配管の太さについてはどうでしょうか。日本よりも配管が細い国は、けっこうあるようです。配管が細いためにトイレに紙を流さないようになっている場合です。日本ではそんなことはありません。*1
しかし、アメリカなどでは日本と同じように紙は流せます。


日本のトイレの配管が太いということについて書いているところもあまり見つからなかったのですが、『中学校の「理科」を徹底攻略』という本の95ページにかれています。Googleブックスを使って中を見ることができるので、検索できました。

http://books.google.co.jp/books?id=mn_Rv2W2U2AC&pg=PA95&lpg=PA95&dq=%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%80%80%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%97%E3%80%80%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%80%80%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%80%80%E5%A4%AA%E3%81%95%E3%80%80%E4%BE%BF&source=bl&ots=Xyx2eWRqKY&sig=Rq2GAF7_wKo5dmkurA7qen2Yijc&hl=ja&ei=7ek6Su-5HMGOkAXc1I23Dg&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=2


本に書いてあるからといっても正しいとは限らないのですが、便の量が食べ物によって変化するということはまあ間違いの無いところでしょう。節水型トイレに関するニュースでもそんなことが書かれていました。

 米国では90年代に洗浄水量を6リットル以下とする規制が施行されたため、TOTOは6リットル型を開発して米国でのシェアを伸ばした実績が既にある。ただ、国内での6リットル化には時間をかけた。

 同社の研究では菜食主体の日本人は欧米人よりも便が大きく質も違う。さらに、日本ではトイレットペーパーの使用量が多く、建物内の配管構造も違う。配管内の汚物を1度で流しきる技術の研究開発を続けてきた。

http://www.asahi.com/edu/nie/kiji/kiji/TKY200606230255.html


配管の太さの違いについては、日本のJIS規格とアメリカの規格でどうなっているのかを比較すれば確実ところがわかるかもしれません。



中学校の「理科」を徹底攻略 (新「勉強のコツ」シリーズ)

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*1:山小屋のトイレなどにはあるようですが、これは特殊な例でしょう。