Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

実名とID

実名はIDとして不十分であるし、IDは名前として不十分であるという話。


実名とIDの違いとして、実名は同じものが許容されるというのがあります。IDだと同じものは存在しません。ユーザーIDで、同じものがあったら区別ができなくなってしまいます。
実名の場合は、同姓同名が存在します。その場合は、他の付随するデータによって区別するわけです。生年月日や、戸籍に登録されている住所や筆頭者の氏名などです。それでもまれに氏名と生年月日が同じ人を混同したことによる問題も起きるようです。こういった問題は実名がIDとは違って、同じものが存在することからきています。


IDの場合にはその裏返しで、同じものの存在を拒否することが問題になることもありそうです。先に誰かが使っていたらそのIDは使えないからです。IDが単なる会員番号のようなものであれば問題は少ないでしょうが、自由に選択できる場合にはどうでしょうか。
実名をそのままIDに使いたいと思っても、先につかわれているとダメな場合もありえるわけです。
IDは、たいていの場合サービスに限定されるので、別のサービスでなら希望のIDが空いている場合もあるかもしれません。メールアカウントやブログなどのアドレスの場合は、サブドメインのようなものを使うことで、同じ名前を使える場合もあります。本人特定のIDとしては別物なのですが、名前という観点からは同じものが使えるメリットがあります。
ユーザーIDでも、何らかの方法によって同じ名前が使えるようになれば、新規ユーザーにとってはありがたいのではと思います。今は、システムの都合ではあるのもの誰がが使っている名前は登録もできない強制的なID先願主義になっているともいえるからです。