Log of ROYGB

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ホームの休日

http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2010/02/post-e3fe.htmlの『「ローマの休日」でアン王女のベッドシーンが想定されている箇所について 極東ブログ』を読んで思ったことなど。
確かにそういう見かたも可能ではあるけれども、明らかにそうとまではいえないかなあという感想ははてなブックマークのコメントにも書いたとおり。
そういった見かたでいくと、「風の谷のナウシカ」のナウシカとアスベルは腐海の底で一夜を過ごしているが、そこでも何かあったのだろうかなどと妄想が広がってしまいます。「超時空要塞マクロス」の輝とミンメイだって、閉鎖区画で何日も二人っきりだったしシャワーシーンもあったけどなあ、とか。でも劇場版のマクロスで、遭難した輝と未沙の間には関係があったとする説もあるのか。ウィキペディアには監督の言葉として書かれてはいますが要出典。(追記:美沙がジッパーを上げて髪を直すシーンから、そうだろうと書いているものも見つけました。)
参考:wikipedia:超時空要塞マクロス_愛・おぼえていますか


「ターミネータ」のサラとカイルだとか、「ふしぎの海のナディア」のネモとエレクトラの場合は、確たる証拠があるために何もなかったという可能性の方が無いわけですが。


映画「風の谷のナウシカ」での「わが夫となる人はさらにおぞましきものを見るだろう」というクシャナのセリフなどもわりと解釈の幅がありそうです。囚われの身になったクシャナが、鎧の手を外すことで自分には手が無いことを示した場面の言葉で、それが腐海の蟲によるものだというのも説明されます。
「わが夫…」の意味するのが、腕以外にも損傷があるということであるのは確かでしょう。後のシーンで、鎧は脱いでも手と足の部分はつけたままなので、足もそうなのだろうというのもわかりますし、おそらくは義足の機能も持った鎧の足があれば歩ける程度の状態だろうというのも推測できます。
他は想像になってしまいますが、単に足の損傷にとどまらず全身にも傷跡があったりするのかなと思ったりもします。こういったこともセリフから何を読み取るのかによるのでしょうが。


話を「ローマの休日」にもどすと、原題の“Roman Holiday”に熟語としての意味があるのは今回のことで検索してみるまで知りませんでした。古代ローマ帝国での奴隷を戦わせた娯楽などから、他人を苦しめての楽しみや、野蛮な見世物といった意味があるようです。
そういった意味があることをふまえて映画を見るとまたちがった解釈もでてきるかもしれません。


“Busman’s holiday”という熟語もHoliday繋がりで連想しました。これは普段は仕事でバスを運転していて、休日も車やバスで出かけるというような、仕事と似たようなことをして過ごす休日といった意味です。この言葉は“Busman’s Haneymoon”が原題の「忙しい蜜月旅行」というミステリー小説で知りました。題名は、新婚旅行先でも事件に巻き込まれるという“Busman’s holiday”のようなハネムーンというような意味なのでしょうが、それを理解するには“Busman’s holiday”の意味を知っている必要があります。


職場でパソコンを使った仕事をし、休日も家でパソコン三昧というような過ごし方も“Busman’s holiday”といえるのかもしれません。