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年金とベーシックインカム

年金の受給者について調べることで、ベーシックインカムが実現した場合のことがある程度予測できるのではないかと考えてみました。きっかけとしては、http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100214の「若者、アウト! - Chikirinの日記」とブックマークコメントなど。


まず、年金とベーシックインカムの共通点として、

  • 決められた額を、基本的に無期限で受け取れる。

ということがあります。可能性としては年金が減額されたり、極端な場合には廃止されることも無いとはいえないでしょうが、それはベーシックインカムでも同じでしょう。
年金として一定額を受け取っていて、それが死ぬまで保障されている人にとっては、ベーシックインカムが実現していると考えることができます。
そして年金を受け取りながら、働いている人も存在します。これは、ベーシックインカムが実現された場合にも働く人が存在するであろう論拠として有効でしょう。


ただし、年金とベーシックインカムの相違点として、

  • 年金を受け取っているのは、長年にわたって働いていた人やその配偶者がほとんど。

ということがあります。働いていない人でも加入の義務があるとはいうものの、ずっと無職であれば年金保険料を長年にわたって収めて年金の受給資格を得るのは難しいでしょう。
だから、ベーシックインカムが実現した場合に働く人の率は、年金の受給者の場合よりも少なくなりそうです。


他には、ベーシックインカムが一人で生活するのには不足する場合に、共同生活をする人たちが出てくるのではという説もあります。これも、年金の場合について調べることで推測できるかもしれません。
つまり、一人暮らしに充分でない年金額の人たちが、共同で生活したりしているのかどうかということを調べると、ベーシックインカムの場合の予想ができるだろうということです。


生活保護もある意味でのベーシックインカムと考えることもできるでしょうが、支給が廃止されることもあるので安定的な収入という点での相違点があります。また、働くことが出来ない状態の人が生活保護を受けるというのが原則なので、一定の収入があった場合に働くのかどうかという予測の参考にもあまりならないでしょう。