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よきサマリア人法

善きサマリア人の法(よきサマリアびとのほう、「良きサマリア人法」、「よきサマリア人法」とも、英:good Samaritan law)は、「災難に遭ったり急病になったりした人など(窮地の人)を救うために無償で善意の行動をとった場合、良識的かつ誠実にその人ができることをしたのなら、たとえ失敗してもその結果につき責任を問われない」という趣旨の法である。誤った対応をして訴えられたり処罰を受ける恐れをなくして、その場に居合わせた人(バイスタンダー)による傷病者の救護を促進しよう、との意図がある。アメリカやカナダなどで施行されており、近年、日本でも立法化すべきか否かという議論がなされている。

善きサマリア人の法 - Wikipedia


日本の場合は、「よきサマリア人法」に相当する法律は無いみたいですが、消防署の講習会で救護者が責任を問われることは無いというのを聞いた記憶があります。心マッサージ*1は胸の部分を強く押すために、肋骨が折れてしまうこともあるようですが、そういった場合でも肋骨を折ったことによる責任は問われない、と。
ただし、いったん始めた心マッサージを途中でやめることはいけないとも聞きました。心臓が動き出すか、医師や救急隊員などに引き渡すまでは続ける必要がるようです。


ところで、心マッサージや人工呼吸などの医学的に適切な行為ではない場合はどうなんだろうと思いました。聖書の善きサマリア人の話では傷にブドウ酒や油を注いでから包帯をしていますが、これが現代のことだたら適切な治療とはいえなそうです。
やけどをしたときにも油や味噌をつけるとよいというのも昔から言われていたことのようですが、これはかえって悪化させたりすることにもなりかねないようです。やけどの場合は、何より水で冷やすことが大切なようです。
他には毒蛇にかまれたときに、ナイフなどでかまれた部分を切り裂いて血を吸い出すといったことがアウトドアの本に書いてあったりもします。これも、切らずに毒を吸い出すだけというのが、より妥当な処置のようです。


こういった問題のある処置をされた場合にも、責任を問うことは出来ないのでしょうか。また、問題のある処置の場合には責任があるとした場合には、どのあたりに規準を置くべきなのかという問題もあります。


よきサマリア人法の趣旨からいえば、医学的に見て問題のある処置だとしても責任は問わないとなるのかもしれませんが、変な代替医療とかで処置されたら困るなあなんてことも思います。

*1:心臓マッサージとも