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電子書籍と見開きの処理

電子書籍のマンガを読んでいて違和感があるのは、見開きのページです。紙の本だと閉じてある部分が開ききらないために見えない部分があり、それを見越して絵が描かれています。それが電子書籍の場合は、完全に開いた状態で表示されるために見え方が変わります。
絵にすると、こんな感じ。



真ん中の灰色の部分が左右で重複しているために、青い線が不連続になってます。紙の本であれば、中央付近が見えないために、うまいこと左右が繋がって感じられるのでしょうが、電子書籍の場合は不連続な部分が気になってしまいます。
電子書籍化の際に、画像がうまく繋がるように加工することも技術的には可能でしょうが、手間はかかるし作品に手を入れることになってしまいます。原画が繋がっている絵として描かれていればもっと簡単ですが、そうなっていない場合の方が多そうです。
新しく描くマンガであれば、電子書籍化を前提として見開きは1枚の横長の絵にしておくということもできそう。紙の本にする場合は、その原画から中央部に重複する部分があるように加工するわけです。


紙から電子書籍にした場合には逆の問題もありそうです。Web漫画の胎界主*1という作品があって、このマンガは見開きに相当する横長のページでかかれています。しかも中央をまたぐようにコマがあったりもします。
パソコンの画面で見る場合には何も問題はないのですが、もしこの作品を紙の本にしようとした場合は、中央の綴じ代によって分断されるコマをどうするのかといった問題がでてくると思います。