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くじ引き必勝法

くじ引きの必勝法をいうのは数学的に存在します。
例えば、10本の内当がりが1本というくじの場合に、最初に引けば当たる確率は10分の1です。
最初に引いた人が当たらなかった場合、次の人の当たる確率は9分の1に上がります。
そして、9人目まで当たりが出なかった場合には、10人目の人が必ず当たります。
9人目まで当たりが出ない確率というのは10分の1なので、10人目の人が必ず当たる確率も全体からみると10分の1ではあります。しかし、自由にくじ引きに参加できるとしたら、自分に有利な場合を選んで参加することで通常よりも高い確率で当たりを手にすることが出来るのも事実です。


10枚のうち1枚が当たりのくじを、1枚100円で売っているとします。当たりが出たら800円がもらえます。このくじを1枚買った場合に当たりの確率は10分の1で、当たった場合には800円なので期待値は80円となります。
しかし、引いたその場で当たりがわかるようになっていた場合には条件が変わってきます。
最初の何人かがはずれを引くのを待ってからくじを買えば、当たる確率を上げることができます。
たとえば10枚のうち、5枚が売れた状況で当たりが出ていないとします。その時に残りの5枚を500円で買えば、そのうち1枚は当たりがあるので800円が手に入り、差し引き300円の特になります。
当然ながら、最初の5枚のどこかで当りが出た場合にはくじを買うことはしません。というか、1枚しかない当たりが出ていたら残りははずれに決まっているので、そんなものを買う人はいないでしょう。
でも、最初のほうに当たりが出て残りのくじが売れなくなってしまうと売り手が損をしてしまいます。
そうならないようにするには、その場で当たりがわからないようにするという方法があります。宝くじのように販売が終わってから抽選するという方法です。


宝くじにも、その場で当りがわかる方式ものもあります。これが問題にならないのは、くじの枚数が多く売り場も何箇所もあるので、全てを把握するのか不可能に近いということがあるでしょう。それに枚数が増えて当たりも増えた場合には、全ての当たりが最初のうちに出てしまう確率は少なくなってきます。
10枚に1枚の当りがあるくじの場合に、最初の5枚に当りがでる確率は2分の1になります。これが100枚に10枚の当たりがある場合だと、最初の50枚で当りが全て出てしまう確率は2千分の1よりも小さくなります。
これは当たりの枚数が増えたことによる効果で、もし当たりが100枚中1枚だった場合には、最初の50枚で当たりがでる確率は2分の1となってしまいます。