日本は核燃料を輸出できるか

原子炉を将来的にでも廃止する場合、残った核燃料をどうするのかという問題があります。
アメリカのように再処理しないで処分するという方法もありますが、実はアメリカにも核燃料の最終処分場は現在のところありません。少し前にモンゴルに最終処分場を作るという計画がニュースになりましたが、それには国内に最終処分場がないという状況も関係あるでしょう。

廃棄物ではなく、原子炉で使える核燃料ならば輸出できるのでしょうか。輸出した核燃料が核兵器に転用されることがあっては困りますが、相手が核保有国ならばそんなことをする必要はないので大丈夫かもしれません。ただ、核保有国ならば原子炉の核燃料も自前でなんとかできる技術はあるわけで、あえて日本から燃料を輸入する必要も別にありません。

日本の企業が外国に原子炉を建設することは将来的にあるかもしれません。その場合に、原子炉燃料も日本から供給することも可能性としては考えられなくもありません。