Log of ROYGB

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封印されたワームホールと絶対空間

マンガの話なのですが、別の世界から悪霊みたいなものが出てくる穴を封印してある場所が登場します。その封印がとけてしまって何かが出てきてしまうのだけど最終的には再度の封印に成功するというように話は進むのですが問題はそこではなく、封印のある島が空中に浮かんでいることです。つまり、悪霊の出てくる通路はどうやってつながっているのかということや、宙に浮かんでいる島が動くと通路も動くのかというような疑問を感じたわけです。
しかし考えてみれば地上にある場合でも、星自体は動いているだから浮かんでいる島とたいして変わるというわけでもなさそうです。別世界への穴というのは浮かんでいる島や星と一緒に移動しているんでしょうか。


もう少し科学的な話で、ワームホールを使ったタイムマシンというのも不思議です。2つの地点をつなぐワームホールの片方を光の速さに近い速度で動かすことによって、2つのワームホールの時間がずれることにより別の時間へ通り抜けることができるようになるという話です。実現の可能性はともかく、理論的には成立するようです。でも空間に開いた穴のようなワームホールをどうやって動かすんでしょうか。


ブラックホールを動かす話としては「さよならジュピター」などがありますが、理論的にはブラックホールを動かすことは可能なようです。ブラックホールといっても普通の星と同じように動かせるらしいです。まあ普通の星を動かすのも大変でしょうが、ブラックホールでも何かをぶつければその運動エネルギーによって動かせるということです。ワームホールブラックホールと同様なものであるとすれば動かせるかもしれません。その場合は穴だけがあるというよりは穴を開けている物質かエネルギーが存在して、それを動かせるというような感じでしょうか。


物質やエネルギーと無関係の穴だけが空間にあるというようなことはありえないのでしょうか。もし単なる空間の穴があったとすると、その穴を基準にした絶対空間を考えることができてしまうので絶対空間を否定する相対性理論とは整合しません。だから穴があいているだけの空間が存在する可能性は低いような気がします。