Log of ROYGB

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異世界と単位と進化

異世界を舞台にした物語で単位をどうするのかといった問題があります。地球と全く違う世界であるならばメートル法は変だからです。身体を単位にしたフィートとかならば似たようなものは存在する可能性も多いですが呼び方は違うはずです。*1
しかし気になると言い出すと別の世界であるのに人間と同じような生命が進化する可能性は少ないのではないかとか、そもそも生命が誕生する可能性はどうだろうとか空気はあるのだとろうかなんてことまで考え出してしまいます。

昔の物語、船が難破して流れ着くとか竜巻に家が飛ばされてならば遠くにあるとしてもこの世界と地続きであるわけで空気や生命の問題は発生しません。オーストラリアの有袋類のように変わった生き物は登場可能だし、人間はあくまでも人間だからです。
古いSFでも火星や金星に生命が存在すると信じられていたころならば問題なかったものが、観測技術などが進んでくると気になってくるのと少し似ています。何万光年も離れた星を舞台にするとしても、空気は存在するのかや人間と同じ生命が存在するのかなどは疑問として出てきます。進化論が発達したことで、偶然に進化した生命が人間と全く同じになる可能性は極めて少ないことがわかってきたからです。解決策のひとつとしては、過去に存在した超文明が銀河に植民をした結果として人類が宇宙に普遍的に存在するようになったなんてのがあります。また過去や未来の地球といった設定ならばこの世界との類似も説明できます。

SFではなくファンタジー的な物語でも、例えばハリーポッターシリーズなどは現代のイギリスから電車で行ける学校なので、異世界ではあっても地球の一部なので問題はありません。似たような感じで、何らかの理由で地球と繋がっていて過去にも行き来した人がいたりしたという設定ならば、ある程度は納得できる説明も可能です。過去に異世界に行った人によって、こちらの文化などが伝えられていたりそもそも異世界人の先祖はこちらの世界から行った人であるというような感じです。

*1:可能性としては異世界でも星の大きさを基準にしたメートルのような単位が制定される可能性も無いとはいえませんが。