頭で考えただけで動くもの

頭で考えただけで何かが出来る機械があれば便利ではないか、なんてことは誰でも一度は考えるのではないでしょうか。ＴＶのリモコンなんかもチャンネルを回さなくてもすむようになったのは便利ですが、思っただけでチャンネルを変えたり出来ればもっと便利です。コンピュータの操作などもそう。キーボードやマウスでなく頭で考えるだけで操作するというのは今のところＳＦの世界ですが、未来には実現するかもしれません。
コンピュータの操作が思っただけで可能になれば、ロボットの操作も同様にできるようになるでしょう。自分の代わりにどこかに出かけたりするために、ロボットの見たり聞いたりしたことも感じることが出来るようになり、もっと進めば味覚や嗅覚なども備えたロボットも出来るかもしれません。触覚を実現するには金属よりも実際の皮膚に近い材料も使われるようになり、さらには生体材料なども実用化されたりして。
そうなるとまるで実際の自分の身体と変わるところはないように感じられるかもしれません。でも、そもそも自分の身体というものが頭で考えただけで動かすことの出来る便利なものだとも言えるわけで、自分の身体を動かすのが面倒だとしたらそれと同じようなロボットを動かすことも面倒に思えてきたりはしないんでしょうか。それとも頭で考えてロボットを動かすことが普通になった未来の人は、自分の身体もロボットと同じく楽に自由に動かせたりするのでしょうか。
自分の身体というのは思っただけで自由に動かすことが出来る便利なものなんだ。そう考えたりすれば何かをするのに面倒だという気持ちが少しは減ったりするかも。