Log of ROYGB

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何もしていないけど息はしている

「何もしてないよ。」
「へー、じゃあ息もしてないんだ。」
というような会話は小学生くらいの時にしたことがある人も多いのではないかと思うのですが、何もしていないというときの「何も」というのは特別なことは何もという意味であることは小学生でも知っているでしょう。


ミステリー小説などでは、何もしていないと言っても実は息をしていたというようなことがトリックになることがあったりします。
食事のテーブルにいた人を考えるのにウェイターを除外したり、タクシーなどに乗っているときにドライバーを除外したりするようなことは、何かしていても何もしていないと言うのと原理は同じです。
ある人物が家に出入りしていたのに、そこにいた人が誰も出入りする人はいなかったと証言したり、新婚旅行の船旅で自分と夫が一緒に乗船するのを見た船員が自分に連れはいなかったと言ったりする話なども同様。
探偵役は、普通の人が無意識に排除してしまうことも排除せず、何もしていないと言っても息はしてるだろうと言い返す小学生のように普通なら考えないことも考えて真相を見つけ出します。