Log of ROYGB

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賢者の贈り物と魔女のパン

オー・ヘンリーの作品で、相手のために送ったプレゼントが役に立たないという結末になる話があります。

ひとつは「賢者の贈り物」で、貧しいふうふがお互いにクリスマスプレゼントを用意します。相手のためを思って苦労して用意したプレゼントは、思ったように活用されることはありません。そういう意味では無駄なプレゼントなのですが、話は幸福な結末をむかえます。この話を読むと、贈り物の価値は実用性よりもどれだけ相手のことを考えることができるかによって決まるのではないかと思えてきます。


もうひとつの話「魔女のパン」では、パン屋の女主人がある贈り物をします。いつも古くなって安売りしている固くなったパンを買っていく客に、わからないようにこっそりと送ったプレゼント。それは彼女の思ったように活用されることはありません。それでも賢者の贈り物のように彼女の気持ちが相手に届いたかというと、それもありません。話は不幸な結末をむかえます。