Log of ROYGB

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異世界はどこにあるか

小説に登場する異世界に関して。


ガリバー旅行記などの時代は地球上で未知の場所というのもまだ多く、未発見の島や大陸にこれまで知られていない人が住んでいるという可能性もありました。ドイルの失われた世界のように恐竜時代の生き物が他から隔絶されている場所に生き残ってるという話もあります。竜巻や気球で行くことが出来るオズの国も、地球のどこかにあるという設定でしょう。
地上に未知の場所がなくなってくると、地下にあるとする話もでてきました。ヴェルヌの地底旅行やバローズのペルシダーシリーズなど。他には火星や金星といった他の惑星に異世界を求めることもありました。
火星や金星など他の惑星には生命がいる可能性が低くなると、他の恒星の惑星と異世界はどんどん遠くなってきます。


地理的な遠くの異世界以外には、時間的な遠くつまり過去や未来の世界を舞台にした話もあります。ウェルズはタイムマシンで、時間というのは空間の3つの次元に対する4番目の次元であって空間を移動するように時間も移動できるという説を主人公の時間旅行家に語らせます。時間旅行によって過去が変わってしまうことで発生する別の世界というのもあります。
時間旅行をしなくても発生する別の世界として、量子力学多世界解釈ででてくるパラレルワールドがあります。過去を変えたりしなくても、あらゆる可能性が別の世界として存在しているというものです。
多世界解釈の場合はどこかの時点でこの世界と分岐しているので、歴史が違うことはありえても物理法則などが違うことはありえません。人類ではなくネアンデルタール人が進化した地球の話は多世界解釈で説明できても、魔法が使える世界は説明できません。
別の宇宙にある別の世界ならば違う物理法則も成り立ちます。アシモフの神々自身では、別宇宙との違う物理法則を利用した発電装置が登場します。

時間ではなく空間としての4番目の次元が異なる別の世界とかも考えられます。他には人工的に作られた宇宙や、仮想的に作られたシミュレーションの世界など。