Log of ROYGB

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ニセ金貨と天秤と隠れた条件

天秤を使った問題。天秤は両側に乗せた物の重さを比較して、どちらかが重いもしくは同じ重さであることを確認する為にしか使えない。


9枚の金貨にニセの金貨が1枚まざっている。天秤を何回使えばニセの金貨を見つけることができるか。


こんな問題があった場合に、2回と答えることもできるし3回と答えることもできる。
ニセ金貨なので本物よりも軽いという条件が問題に含まれていると考えれば2回だし、理論的には本物よりも重いニセ金貨も存在しうると考えれば3回となる。
重いのか軽いのかわからないというのを明確にするには、金貨でなくコインや玉にする方法がある。


9つの玉に一つだけ重さが違う玉がまざっている。天秤を何回使えば重さの違う玉を見つけることができるか。


この問題ならば解答は3回となる。
天秤を3回使った場合には9個よりも多くの玉から重さの違う玉を見つけることができる。


天秤を3回使って、一つだけ重さの違う玉を見つけることが出来る最大の個数は何個か。


この場合の解答は13個、もしくは12個となる。重さの違う玉を見つけるだけならば13個までいけるが、その玉が重いのか軽いのかまではわからない場合がでてくる。見つけた玉が重いもしくは軽い玉であると判別できるのは12個の場合までになる。

このように問題文に隠された条件をどう読み取るのかによって答えが一つに定まらない場合というのがでてくる。しかし最初のニセ金貨の問題でいえば金貨なのだから偽物は軽いという条件を読み取って2回という解答の方が好ましいのではないか。
それをふまえて最後の問題。


20枚の金貨にニセ金貨が何枚かまざっている。天秤を何回使えばニセ金貨の枚数を知ることができるか。







ニセ金貨が軽いという条件の他にもう一つの条件を読み取れれば、20回ではなく11回という解答が得られるはず。