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口と鼻の完全分離化

食べた物がのどに詰まって息が出来なくなるのは人体の欠陥の一つで、口と鼻で機能を分ければ問題解決になるのではと考えてみました。
現状は口は食道と気管の両方につながっていて、これが餅などが気管につまって死亡する事故の原因なので、口は食道だけにつなげて飲み食い専用にすればいいのではないでしょうか。そうすると鼻は呼吸専用になるわけですが、これは全く問題ないでしょう。鼻が気管と食道につながっている現状でも、鼻から物を食べたりする人は通常はいないからです。


鼻は呼吸専用、口は食事専用に分けられた身体ならば、食べ物がのどに詰まって窒息するといった事故は無くなります。何かを食べながら同時に呼吸することも出来るし、現状よりも便利なのではないでしょうか。
しいて問題点をあげれば、鼻から胃カメラを入れることが出来なくなることや、食事が出来なくなった場合に鼻にチューブを入れて栄養補給するといったことが出来なくなるということは考えられます。


食べるのと同時に呼吸ができるということは、食べながら話すこともできるので食事中の会話も多くなるのではと思ったのですが、この場合は口ではなく鼻で話すことになるのでしょうか。現状は口から息を吐くことに付随して声を出しているのですが、口が食事専用になればこの方法は使えなくなります。すると鼻で話すようになるのですが、現在の声は喉だけでなく口の形や舌の動きなども使っているので鼻では話すことができません。せいぜい鼻歌程度の音が出せるのみです。
そうすると、もし人間の鼻と口が呼吸用と食事用に分かれていたとすると、今のように音声による言語は発達しなかったかもしれません。それとも食道を使って話すことが出来るようになったのでしょうか。


鼻づまりの問題もありました。現状の鼻と口のどちらでも呼吸できる状態ならば、鼻が詰まっても少し不便なだけですが、鼻しか呼吸に使えない状態での鼻づまりは命にかかわります。そうすると、進化の過程で鼻づまりしない人だけが生き残って問題解決するか、それとも現在の餅が喉に詰まって死ぬ人が出るように鼻づまりで死亡する人が毎年でてしまうのか。


こうして考えてみると、口と鼻が呼吸と食事の共用になっているのは案外と考えられた設計と言えるのかもしれません。