Log of ROYGB

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税金は花見酒?

はてなブックマークで紹介されていたhttp://www.gamenews.ne.jp/archives/2007/05/post_2331.htmlの『「たばこは国家財政に貢献している」という話は本当かGarbagenews.com』に関して。
タバコに関するメリットとデメリットを比べているのですが、疑問に感じたのはデメリットの中に“国民所得の損失……2兆円”というのがある点です。これはタバコを購入するのにかかった費用を損失として考えているようです。この費用が、タバコ税や、タバコ会社や流通業者に支払われているわけです。そして“たばこ税……1兆9000億円”から計算するとタバコ税の割合が95%にもなってしまうのでかなり変です。試算の方法に少し疑問があります。また、国民所得の損失というのをデメリットに換算することもおかしいと感じます。それは、そういう考えだとタバコ税やその他の税金などでメリットとデメリットが相殺することになるからです。例えば所得税として20兆円が国に納入された場合、国民が支払った税金も同じく20兆円になります。受け取った額と支払った額が同じになるのは考えるまでもないでしょう。その同じ20兆円をメリット、デメリット双方に換算したら意味がありません。税額を変えても当然同じです。リンク先では、タバコ税の増税についても書いていますが、国民所得の損失をデメリットとして考えるのならばいくら税金を高くしてもメリット=デメリットにはなりません。

この損失分を穴埋めして「メリット=デメリットとするには、たばこ1本あたり10円余計に徴税しなければならない」と述べている。

http://www.gamenews.ne.jp/archives/2007/05/post_2331.html

税額を増やしてメリットが増えれば、支払いも同じだけ増えてデメリットも増えるのです。これでは税金にメリットがあるとはいえません。税金収入を是とするならば、国民の持つお金が国家に納入されたことをメリットとして考えるべきです。


もう一つは、デメリットとして医療費があげられてまずが、費用が削減される面も考慮されているのかということです。つまり、タバコを原因として病気になり医療費がかさむということがあるならば、同じ理由により早死にすることもあるだろうからです。早死にすることがメリットというと問題かもしれませんが、年金やタバコと関係の無い通常の医療費が必要なくなるという金銭的なメリットはあるはずです。