遠心力という仮想の力(回答編?)
回転する宇宙ステーションの外側にも遠心力は働きます。図のAとBがステーションの外壁にくっついてるとしたら、図の下側に向かう力を受けます。
仮にBが手を離したら、その時点の接線方向である赤い線の向きに移動します。
Bが移動するだけでなく、Aもステーションの回転に合わせて移動します。
最初のうちは、AとBの横方向への移動はだいたい同じで、両者の間隔だけが開いていくはずです。
つまりAの立場からだと、Bが遠心力で下に向かって落ちていくように観察されることになるでしょう。
次第に横方向への移動量にも差が出てくるので、Aからみると、Bに何か横方向の力がかかって速度が変化したように観察されるはずです。
Bの視点でも最初の内は同じく遠心力で落下してるように感じらるまでは同じだけど、横方向への力は感じないでしょう。Bからみれば、Aが円周に沿って曲がっていくのがわかります。
さらに外側の視点からだと、Bに遠心力などは働かず、ステーションを離れた時点から直線運動をしていることがわかります。ステーションの外壁にくっついているときには感じられた遠心力も感じられない、無重力状態になっています。
では、ステーションの内側ではどうなるでしょうか。遠心力による疑似重量がある内側からジャンプしたら、やはり無重力状態の直線運動になるのでしょうか。