長崎の原爆犠牲者慰霊閉鎖記念式典にアメリカなどの大使が欠席することがニュースになってました。
大使が出席しないのであれば欠席なのかといえばそうではなく、別の人が出席してます。たとえばアメリカは福岡首席領事が出席で、公使が出席の国もあります。
1. アメリカ合衆国(在福岡首席領事 チュカ・アシーケ)
2. インド(特命全権大使 シビ・ジョージ)
3. イギリス(政治部公使参事官 ヘレン・スミス)
4. 中華人民共和国(アタッシェ 周 峰)
5. フランス(公使/次席 ニコラ・ティリエ)
大使じゃなくても代理が出席してればいいのではとも思うのですが、アメリカなどは意図的に大使を出席させなかったようです。なので報道も、公使が代理で出席とかではなく、大使が欠席したと書いてるのでしょう。
例年はどうだったんだろうと思って調べると、2023年は台風のため首相や各国大使などの来賓も一般参加も無しに行われてるようです。
2020年はアメリカ公使が出席しています。大使が招待されても別の人が出席することはこれまでもあったようです。
そもそもいつから大使とかを呼んでたのかというと、アメリカ大使は2012年が初参加で、2013年も参加したようです。広島にも同様に出席です。オバマ大統領が広島を訪問したのは2016年なので、大使が式典に参加して数年後のことです。*1
どうも外交や政治というのは複雑で、大使欠席という報道を見ると国として欠席なのかというと代理が出ていて、代理での出席も過去の例からすると失礼でもない。イスラエルが呼ばれなかったことを問題視するなら、出席自体をボイコットしてもいいような気もするのですが、そこまではしないのが中途半端かなあという印象です。
ただ、イスラエル大使といっしょに増上寺の追悼に参加したというニュースもあって、これはイスラエルとの連帯を示したという意思表示なんでしょう。
同時期のイスラエルのニュースにはこんなものもありました。
*1:「貰った物はだれの物?」https://roygb.hatenablog.com/entry/20160903/p1