Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

老人嫌いと事故防止と統計

http://www.asahi.com/national/update/1225/TKY200812250058.htmlの『asahi.com朝日新聞社):もみじマーク義務化「撤回」 「高齢者いじめ」反発受け - 社会』に関して。
はてなブックマークのコメントから、「老人嫌い」の人が多いみたいだと思いました。これはゼノフォビアなどと呼ばれる外国人嫌い*1の人が、外国人の犯罪率などから全ての外国人への規制強化を求めることなどからの連想です。「老人フォビア」という言葉はまだ無いようですが、その意味するものは存在しそうです。


そうは言っても交通事故などの防止は大切なことです。そして若葉マークなどの表示は定着しています。でもそういった表示が好ましいとすると、ゴールド免許とそうでない青い免許を区別する表示なんかもあったほうか良いのかどうか。
事故率の高いグループを表示させるということについて、極端な例を考えてみました。

  • 血液型によって事故発生率が高い場合に、危険な血液型の人に表示を義務付ける。
  • 出身県によって、事故発生率の高い場合に表示を義務付け。

これはまあ、賛成する人がいないだろうというものですが、事故の発生率という点では根拠があります。賛同できない場合の理由を考えてみると面白いかもしれません。


もう少し真面目に考えて、保険会社の持っている統計データによる区分けはどうだろうと思いました。保険料についてはすでに差がつけられています。使用目的や車種などにもよりますが、注目すべきは年齢についても区別されている点です。
21歳未満を不担保にすることで保険料が安くなるのは、21歳未満の事故発生率が高いからです。26歳未満不担保や30歳未満不担保などもあります。これらから考えると、若い人の方が事故発生率が高いという統計データがあるようです。
高齢者の事故発生率が高いということであれば、高齢者不担保という保険があっても良さそうな物です。ここで、そんなものは無いだろうと書こうとして、検索したら70歳以上不担保という保険が見つかりました。
セゾン自動車火災保険(http://www.ins-saison.co.jp/)では35歳未満不担保の場合だけですが、高齢運転者不担保を追加することもできます。
年齢による事故発生率によってグループ分けをして、高い発生率の部分を除くことで保険料を下げるという意味では、若者を除くことと同様に高齢者の除くことにも合理性はあります。高齢運転者不担保という仕組みは、もっと広がってもいいと思います。


保険の区分けが事故の発生率によっているのだから、それを表示するようにしたら役に立つかもとか考えました。
しかし、保険のリスクによる保険料が変わる要素として住んでいる地域というのがあったのには驚きました。上で書いた出身県によって表示を義務付けるというのは、あり得ない例として考えたのですが…。
もみじマークに話を戻せば表示によって事故の発生率が減るのならば、自動車保険で保険料が割り引かれる「もみじマーク表示特約」なんてのが出てくるのかもなんてことも思いました。

*1:ゼノフォビアには、外国人嫌いの他に外国人恐怖症などの意味もありますが。