回文部、たぶん部以下
回文の作りかた。逆から読んでも意味の通じる単語を捜すほかに、既存の回文を使う方法もあります。この場合は、すでに単語の組が存在するのが利点ですが、もとの回文にあまり近いと新鮮さに欠けます。
たけやぶやけたを変形して、
- 竹やり焼けた
- 竹山焼けた
- タケノコのけた
- 竹馬うけた
- 馬と舞う
- 馬と的、舞う
などが思いつきます。
最初の2つまでは、たけやぶやけたの変形であることが丸わかりですが、だんだん独自性が出てきたような感じがします。
うまとまうからうまとまとまうの変形では、文の中に文字を追加して長くしていく手法を使っています。これをうまく使うと、だんだん長い文にしていけるかも知れません。他には、文の両側に文字を追加して長くするやり方もあります。
わたしまけましたわから
- 私まきましたわ
- 私だけ出したわ
- 私だけ酒出したわ
- 私だけ避けだしたわ
- 私まだ、騙したわ
- 私好き、キスしたわ
など、たいていの回文は変形可能です。
しんぶんしなんかは変形が難しそうですが、
新聞紙ではなく、新分子として
- 新分化置換分子 しんぶんかちかんぶんし
くらいは無理やり何とかなります。
他には、しんぶんしが5文字であることから五七五の前後に使うなんてことも。
新聞紙
大枚巻いた
新聞紙
(しんぶんし たいまいまいた しんぶんし)
長くなるのは良いのですが、前後に同じ物が来るのが少し無理やりな感じがするかも。新聞紙に包まれた大金が見つかったニュースでもあれば時事を詠んだ川柳としても成り立つのかな。
たいまいまいたを変形して
なども使えそうだし、他の7文字の回文で使える物があるかも。
五七五の形式だと、7文字は回文で、前後の五文字は逆にも読めて意味の違う文でも成り立つというか、その方が自然な感じになりそうです。実際に考えてみるとなかなか難しいですが、多少変でも誤魔化せるのが俳句形式の利点と言えるかも。
椎茸や
今朝食べた鮭
焼けたいし
(しいたけや けさたべたさけ やけたいし)
椎茸さ
私 出したわ
避けたいし
(しいたけさ わたしだしたわ さけたいし)
次回は長くする方法について。