Log of ROYGB

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少数派が世界を動かす

世の中の多くの物事は、多数派によって動いているように思えます。いわゆる多数決による民主主義の原則によって決定を行った場合には、そうなることに不思議はありません。しかしながら、少数の人による行動が何かを決めるきっかけとなることも少なくないかもしれません。


ガスコンロに加熱防止の安全装置が義務付けられたのはテンプラ火災などの防止の為だと思われますが、たいていの人は火事を出すことはありません。つまり、ごく少数の火事を出した人によって世の中が動いたと解釈することもできます。
勿論、火事を出すか出さないかは確率的な問題で、火事を出す人と出さない人がきれいに分けられるものではないのですが、結果から見れば火事を出した少数派がそうでない多数派にも影響を及ぼしたわけです。


火災報知機の義務化もにたような構造です。火事を出した少数派がいなければ、おそらく設置は義務化されなかったでしょう。


少しちがったところでは、ダガーナイフの規制はある事件によって動いたといってもいいでしょう。規制にいたる背景はあったものの、ある意味たった一人の行動が世界を動かしてしまいました。