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風評被害の逆

風評被害とは根拠無くマイナスの評価を受けることだと思うのですが、これとは逆の根拠無く受けるプラスの評価に対しては風評被害のようなわかりやすい呼び方はちょっと思い当たりません。
風評被害の逆の、根拠の無いプラスの評価というのも案外と存在します。

手延べそうめんの全国ブランド「揖保乃糸(いぼのいと)」の生産業者らでつくる兵庫県手延素麺(そうめん)協同組合が、東京電力福島第一原発事故を受け、めんを屋外で乾燥させる工程の「門(かど)干し」を自粛している。組合は「品質に問題はないが、風評被害や消費者の安心を考慮した」と説明している。

 組合によると、揖保乃糸は約470業者が年間約2万トンを生産しており、手延べそうめんでは生産量全国一。近年は屋内乾燥が増えているが、約100業者が門干しで乾燥させているという。

 しかし、組合は原発事故後に門干しの自粛を決め、今秋も継続している。放射性物質や線量の測定はしていないが、組合の長谷川邦男営業部長は「自粛解除は状況を見ながら判断する。屋内乾燥でも品質に影響はない」と話している。

http://www.asahi.com/food/news/OSK201110270210.html


このニュース記事では天日干しをしても品質に問題はないが、風評被害が起こる可能性はあるとしています。つまり根拠の無いマイナスの評価を受けることを避けるために屋内乾燥に切り替えたわけです。


また、これまで天日干しをしていた理由について想像すると、“屋内乾燥でも品質に影響はない”のだから品質などの根拠があってしていたわけではないでしょう。つまり風評被害の逆の、根拠の無いプラスの評価を受けることを目的に天日干しをしていた可能性もありそうです。