Log of ROYGB

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失われた技術

昔の事務職は今のようにワードやエクセルが使えなくてもよかったので楽だったかというと、そんなこともなくソロバンや電卓もしくは手回し計算機*1が使える必要があったのではないでしょうか。
そういったことを考えているとむしろ今よりも昔の方が大変だったように思えてもきます。
ソロバンなどは言うに及ばず、電卓を使った場合でも表の集計などは大変だろうし間違いも考慮しなければいけません。


ワープロといえば今ではパソコンのワープロソフトのことですが、少し前まではワープロ専用機もあったし和文タイプライターというのも存在しました。*2
日本語タイプライターというのは、英語のタイプライターのように活字を使った方式ですが、文字数の少ない英語に比べて何千という漢字に対応するのは大変な手間です。そして手間なのは入力も同じで、かなりの訓練が必要だった様です。
少し前までは運転免許の代書屋で和文タイプを使っているのを見たことがありますが、最近では免許更新手続きも簡単になったので代書屋を使う人も減ったと思います。
和文タイプが消えていくにつれて、せっかく技術を身に付けた人がそれを生かす場もなくなっていくわけです。


スーパーなどのレジも商品の値段をボタンを押して入力する方式からバーコードリーダーでバーコードを読み取るように変わってきています。値札を見てすばやく入力したり、商品の値段を覚えたりすること無しにレジの仕事ができるようになりました。さらにバーコードリーダーを手に持ってバーコードに当てる必要もなくなり、適当に商品をかざすだけでも大丈夫なようになっています。

*1:http://www.tiger-inc.co.jp/temawashi/temawashi.html「手回し計算機、手動式計算機、機械式計算機と呼ばれた、タイガー計算器です」

*2:wikipedia:和文タイプライター