7は孤独にして
1から10までの数を2組に分けて、それぞれの組で掛け合わせた答えが同じになるようにすることはできるか。
たとえば1、2、3、4、5と6、7、8、9、10に分けたとすると、
1×2×3×4×5=120
6×7×8×9×10=30240
となって全然違う。
でも10を別の組に移すと、
1×2×3×4×5×10=1200
6×7×8×9=3024
と少し近い値になる。
こういった作業を続けていって、両方とも同じ値にすることができるかどうか。
答えから先にいうと、どんな組み合わせにしても同じ数にはならない。どうしてなのかというと、片方は7を含むので7の倍数になるが、もう片方は7を含まないので同じにはならない、という説明がある。この説明で納得する為には、素因数分解というものを理解している必要がある。ある数の素因数分解は一通りに定まり、素因数分解した結果が同じならばもとの数も同じである。
7を除いた1から10までの数を2組に分けて、それぞれの組で掛け合わせた答えが同じになるようにすることはできるか。
できる。
1×2×3×4×5×6×8×9×10=518400
となり、
√518400=720
なので、積が720になるように分ければいい。
720を素因数分解すると、2、2、2、2、3、3、5となるので、それをふまえていると分けやすい。
たとえば、
2、5、8、9の積は720になるし、残りの1、3、4、6、10の積も720と同じ値になる。分け方は何種類かあり、これは1がどちらにあった場合でも積は変わらないことからもあきらか。
7より小さい数と大きい数に分けた場合も積が同じになる。
1×2×3×4×5×6=8×9×10=720