Log of ROYGB

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歴史問題

真実は一つとは言いながら、それを誰が解釈するかによっていくつもの見方が出てくるようです。小説では芥川龍之介の藪の中がそんな話のようです。読んだことは無いのですが、青空文庫にあったので読んでみました。

青空文庫「藪の中」へのリンク

他にはマンガの「ぼくの地球を守って」で同じシーンを、登場人物のひとりの紫苑が回想するのと、木蓮が回想するのでは全く違います。


そんなことを考えたのはhttp://d.hatena.ne.jp/kanose/20060810/gundamfanにある「ガンダム人気を女性ファンも支えたことを認めない人」を読んだからです。ガンダムのブームを支えたのは誰かということに関してです。
トラックバック先のhttp://d.hatena.ne.jp/grips0087/20060811/1155265015にもこんなことが書かれています。

富野監督もインタビューで

「1stは最初は男の子は振り向いてくれなかった、

女性人気が初期の1stを支えた」というようなことを仰ってたと思います


これも何かで読んだことがありました。そこではそれを批判的にとらえていたなと思いながら捜してみました。たぶんhttp://netcity.or.jp/OTAKU/okada/nikki/o2002/o0203a.htmlの2日に書かれていたのを覚えたいたのだと思います。以下に一部引用します。

2日(土)


 録画してまだ見ていなかったNHK「トップランナー」富野さんの回を見る。「ファーストガンダムは女の子だけが支持してくれた」とか、もう御大自身が歴史を歪めて語りっぱなし。違うでしょ。最初のガンダムがなにより盛り上がったのはアニメ誌の大プッシュがあってこそ。情報もなにもないところから再放送運動が盛り上がった宇宙戦艦ヤマトより、よっぽど恵まれた作品だったじゃないですか。アニメックやアウトなどの専門誌が毎回、大特集を組んで放映中からも同人誌ができた。ガンダムを最初にプッシュしたのは、コアなアニメファン、その頃はそういう呼び方こそなかったものの、オタクたちじゃないですか。しかしゼータ以降の富野さん自身の路線変更で、富野さんは露骨なまでに「女性的感性」を過大評価する作家になってしまった。それはそれでかまわない。どんな作家になって、どんな作品を作るのも富野さんの自由でしょう。しかし、歴史の歪曲だけはやめていただきたい。


少し歴史問題について考えた夏の夜でした。