はてなブックマークの人気エントリーで紹介されていたhttp://guideline.livedoor.biz/archives/50636280.htmlの「中学時代は秀才だったが、後に負け組に」関して。
こういった話は共感を得やすいと思います。中学時代に秀才だった話に限れば、多少の思い出の美化を含めたとしても実際に中学時代に秀才だった人にしか語れないはずですが、過去の栄光という風に一般化すれば誰にもひとつくらいはそんなものがあるはずです。
逆に、今が人生最高の時だと感じている人は、過去の栄光を感じることは出来ないのでしょうが、そんなものは必要ないかもしれません。
リンク先のコメントでも書かれていますが、「山月記」という話を連想しました。
青空文庫に収録されていたので、読み直してみました。
己の中の人間の心がすっかり消えて了えば、恐らく、その方が、己はしあわせになれるだろう。
こんなことも書かれていました。虎になったから不幸せともかぎらないわけです。まあ、このあとこう続くのですが。
だのに、己の中の人間は、その事を、この上なく恐しく感じているのだ。
中学のときだけでなく、高校や大学とどこまでいっても秀才もしくは天才だったら幸せなのだろうかなんてことも考えました。そんなことから思い浮かんだのが「アルジャーノンに花束を」です。
- 作者: ダニエルキイス,Daniel Keyes,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1999/10/01
- メディア: 文庫
- 購入: 75人 クリック: 1,445回
- この商品を含むブログ (251件) を見る