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アンハッピーエンド

人力検索はてなの質問、http://q.hatena.ne.jp/1147616489に関して。

アンハッピーエンドの小説を教えてください。

・ひとり一作のみ。つまり「あなたの最高(最悪?)のアンハッピーエンド」です。
・「アンハッピーエンド」の解釈はお任せします。
・ネタバレしてかまいませんので、どのあたりが「アンハッピー」なのかを書いてください。


アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)」は出てくると思ったんだけど、出ませんでした。梶尾 真治が、これを下敷きに「もう一人のチャーリー・ゴードン」という短編を書いています


あとは「地球最後の男 (ハヤカワ文庫 NV 151 モダンホラー・セレクション)」も印象に残ってます。自分の周りが全て吸血鬼になってしまった主人公の孤独な戦いです。ラストが印象的。藤子不二雄のマンガ「流血鬼」は、これを下敷きにしていますが、こちらはハッピーエンドかも。
同じ作者の「縮みゆく人間 (ハヤカワ文庫 NV 129)」も印象に残っているラストです。少しづつ、しかし確実に小さくなっていく主人公。このまま小さくなると最後には消えてなくなってしまうという恐怖。


SFだとアンハッピーエンドは沢山あって、ロバート・A・ハインラインの「生命線」は、人が死ぬ時期を正確に予想できる装置が出てくる話。「輪廻の蛇 (ハヤカワ文庫 SF 2)」はタイムトラベルを扱ったアンハッピーエンドというかアンエンド。ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの「たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)」は感動的だけど、「接続された女」はちょっとひどいラスト。アーサー・C・クラークの「大英博物館の盗賊」に出てくる宇宙人は薄情です。まあ「太陽系最後の日(救援隊)」に出てくるような親切な宇宙人の方が珍しいのか。「常世の光」は、ある信仰を持つ人にとっては衝撃的かもしれません。


その他「マッチ売りの少女」や「人魚姫」、「錫の兵隊」など童話でもアンハッピーエンドは多いですね。「幸福な王子」や「泣いた赤鬼」などは必ずしもアンハッピーエンドではないけれど悲しい終り方です。