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地球が平らだっていいじゃないか、近似だもの

聖書などに書いてある地球が平らだということに関して。どちらかというと、これを擁護する方法で書いてみます。

まず、聖書が書かれたとされる時代ではそれが普通だったということです。だから、もし神の啓示が本当にあったとして、それが現代の科学の目から見ても正しいものだったとしても当時の人には理解できなかったでしょう。

また、現代でも地球が平らだと考えても不都合がない場合もあります。たとえば直径111kmの範囲を平面だと考えるのと球面だと考えるのではどのくたいの違いがあるでしょう。ちなみになんで111kmかというと、そうすると地球の中心からみた角度が1度になるので計算がわかりやすいからです。
地球の半径は調べればわかりますが、地球の周囲が約40000kmだということから計算することもできます。だいたい6363kmです。それから三角関数などをつかって計算すると、直径111kmの円の場合は円周部分にくらべて中心で約1km膨らんでいることになります。
1kmといえばずいぶん大きく感じますが、111kmから比べれば1%以下です。1%が問題になる場合もありますが、無視できる場合もあります。無視できるとしたら、111kmの範囲内で考える場合において地球が球形でも平面でもかまわないとなります。
範囲をもっと狭くくすると差はもっと小さくなります。直径10kmの範囲ならば差は10m以下で、これは0.1%にもなりません。
日常生活の範囲では地球の丸さを意識することはあまり無いでしょう。

地図なんかも平面で近似しています。国土地理院の出している2万5千分の1や5万分の1の地形図はユニバーサル横メルカトル図法によって描かれています。これはメルカトル図法の円筒を横向きにしたもので、メルカトル図法の赤道付近での正確さを他の場所でも使えるようにしたものです。これは横向きの円筒なので、南北方向は円ですが、東西方向は平らに近似することになります。それでも全く問題ありません。


長いトンネルや橋をつくる場合は、地球が丸いことを意識する必要があります。例えばトンネルを真っ直ぐに掘ったら、真ん中が低くなってしまいます。


地球が球形というのも近似で、これでは不十分な場合もあります。人工衛星の軌道を計算する場合などです。逆に、人工衛星から測定したデータによって地球の形をより正確に測定することができます。