Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

How so What

はてなブックマークの人気のニュースで紹介されていた記事について。最初に、http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0611/24/news026.htmlの「ITmedia Biz.ID:みんな「どうしたら?」は得意だけど……」を読んで、あとからそれとは逆のことを言っているように思えるhttp://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0611/21/news052.htmlの「ITmedia Biz.ID:キャリアに「目標」は必須ではない」を読みました。

読者のみなさんも、目標設定をする前に、少なくともあなたがやっている仕事が、どういう意味があってやっているのか、やったらどうなるのかを考えてみてください。なんだか分からないまま、言われたからとやっていること、ありませんか? 「ああ、そうか。会社はこうなって、最後にこうなるからやっているんだな」と理由が明確になると、取り組む姿勢が変わってきます。

ITmedia Biz.ID:みんな「どうしたら?」は得意だけど……」より引用

“目標やビジョンがない”のに、成功している例として、ある町工場の社長さんの例があります。その工場では、その部品がないとNASAのロケットが飛ばないくらい精度の高いものを作っています。にもかかわらず、社長さんにはビジョンも目標もありません。では、何があるのかというと、価値観があるのです。「どうしたら、ここをあと0.01ミリ削れるだろうか」と、「精度」という価値観にしたがって仕事に取り組んでいるのです。日々、価値観を大事にしているうちにすごい結果が出た、といえるかもしれません。

ITmedia Biz.ID:キャリアに「目標」は必須ではない」より引用


どちらもITmedia Biz.IDの記事なので、面白い偶然だなと思っていたら、なんと書いている人も同じでした。「自分らしいキャリアを築くために」という連載の3回目と1回目を読んだわけです。2回目も当然あって、せっかくなのでリストにしてみます。

  1. キャリアに「目標」は必須ではない(http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0611/21/news052.html)
  2. 判断&行動の基準「What」を明確にする(http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0611/22/news053.html)
  3. みんな「どうしたら?」は得意だけど……(http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0611/24/news026.html)


3回目を読むと唐突な感じを受ける「What」や「How」についても2回目で説明しています。

なお、私はこの“自分にとって何が大事?”という「価値観(自分らしさ)」と、“本当はどうありたい?”という「ビジョン(ありたい姿)」を合わせて「What」(=価値観+ビジョン)と呼んでいます。一方、目標や資源、方法は「How」です。「目標」を決めて、そのための「資源」を探し、実現させるための「方法」を選ぶことが「How」となります。

「判断&行動の基準「What」を明確にする」より引用


一般的な言葉に別の意味を定義するのは、わかりにくいのであまり感心しませんが何らかの効果もあるのでしょう。複数の意味を一つの言葉にまとめるのや、「What」と「自分軸」のように同じ意味の新しい言葉を登場させるのも、これまたわかりにくいですが、そういう方法もあるのでしょう。
あとは、3回目の最初の方にある“彼は、今も人生が充実しているとはいえず、やりたいこともできていません。”というのはまあいいとして、そのあとの"今は大成功しています。”や"彼も成功しています。”というのはあまり良い説明ではないように感じます。結局は成功が目標なのかと思わせる部分があるからです。
次回は「Whatはどうやって引き出すの?」ということについてのようです。「どうやって」ということは、「How」ですか?