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脅迫状の敵

http://d.hatena.ne.jp/takisawa/20070605#1181027569の「山口県光市母子殺害事件莫迦が足を引っ張る」と、そこで紹介されている記事http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070605i404.htmの「山口の母子殺害、日弁連に主任弁護士名指しの脅迫状 社会 YOMIURI ONLINE(読売新聞)」に関して。
記事で扱われているのは、山口県光市の母子殺害事件に関連して、日本弁護士連合会に脅迫状が届いたということ。

山口の母子殺害、日弁連に主任弁護士名指しの脅迫状
 広島高裁で先月24日、差し戻し控訴審の初公判が開かれた山口県光市の母子殺害事件を巡り、日本弁護士連合会(東京都千代田区)あてに脅迫状が送り付けられていたことがわかった。

 事件当時18歳の少年だった被告(26)の主任弁護人を務める安田好弘弁護士を名指しして「処刑する」などと脅し、模造の銃弾のようなものも同封されていた。日弁連から相談を受けた警視庁丸の内署が脅迫容疑で調べている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070605i404.htm


この脅迫状について「山口県光市母子殺害事件莫迦が足を引っ張る」では、タイトルからも想像できるように否定的な立場から書かれています。

もしこれで「死刑判決」が出たときに、安田弁護士は「私は脅迫に負けずに頑張ったが、裁判官は脅迫が恐くて死刑判決を出した」と言い募ることができるようになりました。

 莫迦というのは意図せずに敵に塩を送っちゃうわけですよ。

 莫迦な味方ほど恐ろしい敵はいないという見本のような奴です。

http://d.hatena.ne.jp/takisawa/20070605#1181027569


現在のところ、脅迫状を送ったのが誰なのかわかっていません。つまり「味方」かどうかもわかりません。まあ、味方かどうかはどの立場から見るかという見方によっても変わりますがそういう意味ではありません。「莫迦な味方」だと思っていたら、「賢明で懸命な敵」だったという可能性もあるわけです。何というか、この脅迫事件によって得をしたのが誰かということです。などという陰謀論も、可能性としてはまったくありえないとはいえないでしょう。


それはともかく、一般の国民から選ばれる裁判員制度というのが行われた場合にも、こういった脅迫が行われる可能性もあります。だから、裁判員制度に反対する立場から行われた脅迫だという陰謀論も成り立ちます。
ところで、陪審員制度でも同じような問題が起こり得ると思うのだけど、どういう対策をしているのでしょう。