昨日ＴＶで放映された「時をかける少女」の、主にタイムリープの仕組みに関して。
放送内容を見る限りでは、タイムリープでは精神のみが過去に戻っているように思えます。過去に戻っても自分に合うということが無い。タイムリープの前後で服装が違っていることなどからです。精神以外にも運動エネルギーも移動しているようにも思えますが、これは身体の反射で動いてしまっているとも考えられます。バスに乗っていて、止まった時に身体の反応が一瞬遅れて前のめりになってしまうのと同じような反応です。カラオケで喉がかれてましたが、一部は精神的なものとすれば身体が移動していなくてもつじつまは合います。
原作小説では身体も含めた移動でしたが、過去の自分には会わないように設定を追加していました。今から考えると、過去に戻った場合に過去の自分が消えてしまうという設定には多少無理があるようにも思えます。精神のみの移動と考えると、あまり無理なく説明が可能になります。
しかし精神のみの移動の場合は、自分がいる時代にしか移動できないというデメリットもあります。自分が生まれる前の過去や、自分がいない未来に移動しようとすれば、当然ながら身体ごとの移動が必要になります。
比較的近い時代への移動の場合は精神だけの移動にして、遠い時代への場合は身体ごとの移動だと考えると矛盾はある程度解決されます。
映画の中では過去への時間移動しか出てきません。だから「リプレイ (新潮文庫)」のような人生やり直し物に近いようにも感じました。アニメだと「On Your Mark」にも失敗のやり直しが出てきます。あれはタイムリープのような過去に戻ってのやり直しと考えることも出来るし、最初のシーンのみ現実であとは落下していく時に夢見たものだとも解釈できます。それからアンハッピーエンドをハッピーエンドに作り直して、両方とも公開しただけなんていうメタ的な見方も無いともいえません。
