Log of ROYGB

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ヤッターマンの設定

最近リメイク版が始まった「ヤッターマン」の背景設定に関して少し考えてみます。特に、ヤッターワンは何故ビックリドッキリメカと呼ばれる多数のメカを作れるようになっているのかという点に注目しました。あまり深く考えずに見るのが正しい見方のような気がしますが、物語中で起こっている現象には必ず理由があるはずという観点から導き出してみました。

説明しよう。
ヤッターワンの基本設計と途中までの製作をしたのはガンちゃんの父親の高田徳兵衛で、その目的はオモッチャマ同様に経営する玩具店に役立てる為である。オモッチャマよりもはるかに大きいサイズにしたのは理由がある。一つは、ヤッターマンもやっているように人を乗せることである。子供を乗せて走ることで客寄せになるからだ。
もう一つの理由が、ビックリドッキリメカに関係している。もともとはオモチャを製作する為にヤッターワンの内部に作られたシステムが、ビックリドッキリメカに使われているのだ。子供の希望にあわせて、「走るおもちゃ」や「しゃべるオモチャ」のように自由にオモチャを作る事ができて、さらに移動した場所で販売することも出来るという設計の為である。「メカの素」のような物を販売するわけだ。
そう考えると、ビックリドッキリメカが出来上がる前にファンファーレが鳴るということも説明できる。もともとは、オモチャの完成を知らせる合図だったのだ。
この、何でも好きなオモチャを作る事が出来るシステムがビックリドッキリメカにも生かされているので、毎回違う相手のメカに合わせて対抗するメカを作る事が出来るというわけなのである。


ヤッターマンの話の中では、玩具店の為に作られかけたロボットを正義の為に使うという設定になっています。金儲けの為ではなく正義の為というような説明がなされています。
さて、そんなヤッターマンをお話として楽しむこの世界では、その正義の為のロボットが玩具店の店先にならんでいるというなんだか皮肉な構図になっている気もします。でもそういった大人の見方をした場合、ヤッターマンの作中に玩具店の主人の金儲けではなく正義の為、というのが出せるというがなんかすごいと感じました。スポンサーに対する番組内容の説明とかどうしたんでしょうか。
でも正義の目的として、必ずしも悪を倒すということでなく、例えば子供が安心して遊べるような世の中をもたらすことが大切だとするならば、正義の味方が実際に活躍しなければならない世界よりも、正義の味方のオモチャで遊べる世界の方が好ましいのかもしれません。と、いう風にまとめておきましょう。