Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

入門サイエンスフィクション

http://d.hatena.ne.jp/enzi/20080525#p2の「現代SFの多くは、初心者がいきなり入門するには高度になりすぎているのです。」と言及先のhttp://d.hatena.ne.jp/kaien/20080525/p1「『らき☆すた』が初心者には高度すぎる理由。 - Something Orange」を読んで連想したのが「今日の早川さん2」73ページの「門前払い」です。
SFを読もうとした富士見さんへの早川さんのアドバイスの話。インターネット上にもあります。
http://horror.g.hatena.ne.jp/COCO/20070906/p3 「門前払い - coco's bloblog - Horror & SF」


そこからhttp://d.hatena.ne.jp/kaien/20080524/p1 「オタクになりたい君へ。 - Something Orange」に行って、「ディアスポラ」といえば一風変わった感想を読んだのを思い出しました。
ネタバレと書いてあるので、一応続きを読む記法にしておきます。これは「早川さん」でいうと「イリーガル・エイリアン」みたいかな。

ディアスポラ

 今まで読んだ、イーガンの長編では、一番読みやすかったが、でもさ・・・・(以下、ネタバレ有り)

 あるところに、ゲームが大好きな男の子がいました。
 ゲームだけやっていれば幸せでしたが、「君、そんなんじゃ、本当の人生は楽しめないよ」と言われて、男の子も「それもそうかな?」と思ったので、外の世界で大冒険することにしました。
 波乱万丈の末、海の果ての孤島にたどり着いたときには、仲間は旅を断念したり、死んだりしていたので、一人ぼっちになってしまいました。

 男の子は、荷物の中にそっと忍ばせていたPSP(太陽電池付き)を取り出すと「さて、これでゲームに没頭できるな。大冒険したし、ゲームの腕も上がっているに違いない」と残りの人生をゲームに費やすことにしました。

 ・・・・って話しだったんで、かなりズッコケタのですが。

 イーガンさんは物凄い「へりくつ野郎」なので、毎回、「いつか説教しちゃる」と思うのですが、でも、けっきょく術中にはまっているだけらしい。
 とりあえず「彼のお母さんはそうとう苦労しただろうし、彼女だか奥さんがいたら、大変だろーなー」と思うだけです。「ゲームばっか、やってないで・・・・」と軽い気持で嫌味を言ったら、こんな長編でお返しされちゃあ、たまらんよな。

http://www.ne.jp/asahi/miyano/miyano/diary/diary0606b.htm


この感想を読んだときは、それこそズッコケタのですが、落ち着いて考えればこういう見方もありかとも思いました。SF要素を取り除いて説明すると、こういう感じになるのでしょう。