Log of ROYGB

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ふたりのDNA

国籍法改正に関連してDNA鑑定が話題になっているようでうす。
細胞に含まれるDNAを使って親子の鑑定をするのですが、鑑定不能な場合も考えられます。それは同じDNAを持つ人がいた場合です。DNAを使用した識別なのだから、DNAが同じ場合に原理的に区別がつきません。


一卵生の双子などは、全く同じ遺伝情報を持っています。だからDNAでこの二人を区別することはできません。これ自体は別に国籍の話とは関係ありませんが、無理やり関連付けるとしたら国籍の違う双子を持ち出すこともできます。
アメリカで生まれた日本人夫婦の子供は、アメリカと日本の国籍を持ちます。成人したときにどちらかを選択するときに、双子の片方が日本、もう片方がアメリカ国籍を選んだ場合に違う国籍の双子になります。
他には双子の片方が、生まれてすぐに外国人に養子に出された場合なんかも考えられます。これだと、双子自身は自分に双子の兄弟がいることを知らないことも考えられます。


女性から子供の認知の訴えをされて、全く身に覚えがないのではっきりさせるためにDNA鑑定を行ったら、なんと親子であると判定されてしまった。
実は、自分も知らない双子の兄弟がいて、その子供だった。


ミステリ小説とかなら、こんな話もありそうな気もしますが、現実にはどうでしょう。