Log of ROYGB

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会社という入れ物

与謝野馨大臣が言ったとされる「会社は株主のものではない。」という言葉が話題になっています。法律的には株式会社は株主の物で間違いはないのでしょうが、会社が株主のものではないというのにも一面の真実がありそうに思います。


一澤帆布という会社に関する騒動があります。株主が会社の所有者ということからすれば株式の大半を手に入れて会社を手に入れたはずなのだけれども、取引先や顧客はそこの会社で働いていた人を選んだというような話に思えます。
株主の所有する会社というのは資産や設備といった入れ物にあたる部分で、そこで働く人といった中身は別かもしれません。法律的な会社という言葉と、通常使われる会社ではその意味する範囲が違うようにも思います。

参考リンク
wikipedia:一澤帆布工業
wikipedia:一澤信三郎帆布


不祥事が起きた場合などについても似たようなことが考えられます。問題を起こした会社から新しく別会社が設立されたり別の会社と合併したとしても、過去の不祥事と無関係になるのだろうかというようなことです。食品関係だった場合に会社が変わったから別物として安心して食べられるかというと、そうでもないように思います。


会社の経営者の発言や経営方針などに反発して、製品を買わないといった意見もみかけることがあります。これは経営者と会社、製品に重点をおいていて、実際に製品を作っている人たちについてはあまり考慮していないような気がします。会社を経営者のものだと判断しているからでしょうか。