Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

本心を隠すもっともらしい意見

はてなブックマークで紹介されていたhttp://twitter.com/hina/status/3379000625の「Twitter - Hina Nakashima 高速道路の無料化には全面反対。」に関して。おそらくは本心と思われる率直な意見に対して、ブックマークコメントのいくつかでは批判されています。


同じようなことを考えていたとしても、別の形で表現する方法も考えられます。利己的や感情的であったりする本心をそのまま表現するのではなく、理論的、社会的な別の理由を利用するやり方です。高速道路の無料化に反対するのであれば、「流通にあたえる影響」や「エネルギーの無駄遣いや二酸化炭素の排出の増大」、「鉄道やフェリーなどの他の交通機関との公平性」などが見つかります。こういった理由をつけて高速道路の無料化に反対すれば、感情的な反発も少なくなりそうです。


ディベートなどが、こういった本心を隠してもっともらしいことを主張するのに役立ちそうです。ディベートの目的としては、議論の練習であったり、自分の考えとは違うことをあえて考えることによって複数の立場が存在することを理解するなどがあるでしょう。しかし、賛成であれ反対であれ決められた側に沿って主張を組み立てるということは、本心を隠すのにも役立ちます。
つまり、利己的な本心によって方針を決め、ディベートのやり方を利用して論理的に方針に合った主張を組み立てるというわけです。


まあこういったことは多かれ少なかれ、議論の場でよく使われていることです。一見立派な意見の根幹に、感情的な反発があったりするようなことです。本音と建前というのも、一部は当てはまるかも。本音による目的の為に建前を利用する場合などです。


こういった、本心を隠した一見もっともらしい意見に対して、どう対処したらよいかというのは難しいところですが、次回はそれについて書いてみたいと思います。