Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

死刑と戦争

死刑制度と戦争というのは、ある意味で似ているのかなと思いました。国家によって人を殺すという点では、死刑と戦争は同じようなものです。


人を殺すことの正当性としては、どうでしょう。死刑の場合は、裁判の結果を受けて執行されます。裁判が間違うことが絶対にないとは言い切れませんが、時間をかけて検証できる点は戦争の場合よりも有利か。戦争の場合は、その場で判断しなければならないこともあります。そして、撃った相手が民間人だったということもままあります。


一貫性を求めるならば、死刑制度を廃止した場合には、戦争も廃止するほうが好ましいというように思います。死刑制度を廃止していて他の国での死刑を批判する国が、戦場ではバンバン人を殺していたら説得力に欠けるようにも感じます。


日本の場合は、死刑制度は存続していて、戦争は廃止をいうか一応しないことになっています。自衛隊が海外に派遣されたりはしていますが、戦闘行為はしない任務に限られています。


日本に海外の軍隊が侵攻してきた場合には、攻撃を行うことは禁止されてはいません。その結果として人を殺す可能性は残ります。
だから死刑制度で例えれば、完全に死刑が廃止されているわけではなく制度としては死刑があるけれども実際に執行されることは無いという状態になるのでしょう。