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K2シロップを与えなかった場合の問題

数日前の朝日新聞のニュースから。

 この結果、レメディーしか使わなかったケースがあったとする助産所は36施設に上った。複数の助産師が所属する助産所もあり、ホメオパシーを実践している助産師は36人を大きく上回る可能性が高いという。レメディーを与えた理由として、助産師がK2シロップとレメディーの両方を説明し、妊産婦がレメディーのみを選んだり、妊産婦からどうしてもと頼まれたりしたからと説明している。

 助産師会は「ホメオパシーに傾倒するあまり、通常医療を否定するのは問題」として、助産所にK2シロップを使うよう指導した。今後は研修などを通じ、通常の医療に代わるものとして、ホメオパシーを使用したり勧めたりしないよう会員に周知徹底するという。今回の調査時点では、全助産所でK2シロップを使っていたという。

http://www.asahi.com/health/news/TKY201009070514.html


K2シロップを与えなかった場合で、ビタミンKの欠乏による頭蓋内出血が起きた事例がどのくらい発生していたのかが、気になりました。確率的には、K2シロップを与えない件数が多ければ、ビタミンK2の欠乏による出血も多くなってくるはずです。ただ記事にもある山口の場合のように訴訟にでもならなければ表面化はしないでしょう。せっかくK2シロップを与えたかどうかの調査をしたのだから、与えなかった場合に問題が無かったかも調査して欲しいところです。

でもまあ調査した結果、特に問題なかったなんてことになっても困るかもしれません。