Log of ROYGB

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オフィスと住宅

備忘録2011年1月/趣味のWebデザイン」の平成23年1月20日に書かれていることに関して。

大都会の中心部には手頃な家賃の高層住宅物件が乏しい。巨大なオフィスビルであるサンシャイン60の周辺には、低層の一戸建てやアパートがひしめいている。それだけの人口で池袋の生み出す雇用を吸収することはできないので、通勤ラッシュに耐えて遠くから人が集まってくる。不合理きわまりない。

どうしてこうなってしまうのか。いろいろな説明がある。例えば……

•売りに出される土地が少ない
→少ない土地に買い手が集まる
→地価上昇
•土地に執着する少数派が必ず存在する
→土地を買い集めて「まとまった面積」を作るのに数十年かかる
→大規模な再開発は割に合わない
といったメカニズムだ。非効率な土地利用にペナルティが存在しないため、便利な街に、貧しい先住民が居座ることになる。そして、いま街を栄えさせている人々が、毎日毎日地獄をみるわけだ。

http://deztec.jp/design/11/note01.html


高層住宅物件が乏しい理由は、オフィスビルにはあてはまらないのだろうかという疑問が浮かびました。売りに出される土地が少なかったり、土地に執着する少数派が存在するといった理由が、高層住宅物件をつくる障害になるのだとしたら、オフィスビルをつくる障害にもなりそうです。しかしオフィスビルはつくられ、高層住宅はつくられないという現状。


サンシャイン60は何故オフィスビルになって高層住宅にはならなかったのか。住宅に対する経済的必要性とオフィスビルに対する必要性が等しいとしたら、サンシャイン60の半分はオフィスではなく住宅になっているのではないでしょうか。もしくは近くに立つ他のビルがオフィスビルではなく住宅になるとか。


高層ビルがオフィスばかりで住宅になることがほとんど無い、という現状を説明する理由というのが何かあるような気がします。おそらくはオフィスビルを作る経済的必要性が住宅よりも高いことを説明する。だから大規模開発が推進されて“低層の一戸建てやアパート”が無くなったとしても、そこに建設されるのは高層住宅ではなくオフィスビルばかり、ということにならないともかぎりません。