Log of ROYGB

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現実とシミュレーション

現実とシミュレーションの違いについて少し考えてみました。たとえば天気予報のために、大気の温度や風向きなどの状態を計測して、コンピュータ上で計算することを天気のシミュレーションだとした場合に、現実の天気とシミュレーションは似ている点はあっても同じではありません。コンピュータの中の計算で雨が降ったとしても誰が濡れるわけでもないからです。


では将棋の対局とそのシミュレーションではどうでしょうか。シミュレーションはコンピュータでもいいし、TVの対局でやっているように実際の盤と駒を使ってもいいでしょう。どちらも同じ盤と駒を使っていた場合に、盤を見ただけではどちらが実際の対局なのかというのはわからないのでないでしょうか。
盤を使わない対局というのもあります。駒の進め方をそれぞれ口で言って将棋をするわけです。その解説に盤と駒を使うとすると実際の対局は頭の中にある実体の無いもので、そのシミュレーションが現実の盤と駒で実行されていると考えることができるのではないでしょうか。