Log of ROYGB

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同じだけど違う

ミカンが縦3個、横4個の長方形に並んでいる場合に合計は、
3×4=12
から12個であることがわかります。


今度はミカンが縦2個、横6個の長方形に並んでいます。
2×6=12
なので12個という結果は同じです。



抵抗器に3Vの電圧をかけて4Aの電流が流れた場合に電力は
3×4=12
から12Wであることがわかります。


今度は2Vの電圧で6Aの電流が流れた場合に、
2×6=12
だから12Wという電力は同じです。


しかし、12Wという結果は同じでも3Vで4Aの場合と2Vで6Aの場合は同じではありません。
ミカンの場合は並べ方は違っても、同じ12個なのだから同じであると考えて問題ないと思いますが、何が違うのでしょうか。

ミカンの場合は足し算と同じようなことを掛け算でやっていると考えられますが、電圧と電流の場合は掛け算によって電力という電圧でも電流でもない別の量になってしまいます。この別の量になるというのは足し算とは別種のものと考えられます。電圧や電流、電力は別のものであっても関連する物理量ですが、それが何なのかを知らないとミカンとリンゴをかけたらナシになったというような不思議な計算と同じです。
長方形の面積の場合は縦と横の長さを書けることで面積が求まります。
3センチかける4センチの長方形と2センチかける6センチの長方形は同じ面積ですが違う形です。