Log of ROYGB

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期限切れの牛乳

http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070111/jkn070111004.htmの「不二家、期限切れ牛乳使用 埼玉工場 シュークリーム2000個|事件裁判|社会|Sankei WEB」に関して。

不二家によると、社内の諸問題改善に向けて設置したプロジェクトチームが昨年11月に調査したところ、埼玉工場の原料仕込み担当者が「11月7日消費期限の牛乳4ロット(60リットル)分を、11月8日に使用した」と証言。さらに「捨てると怒られる。においをかいで品質的に問題ないと判断したら使っている」と、これまでにも期限切れ牛乳を使っていたことを認めたという。

これが一般家庭ならば、期限切れの牛乳を飲んだり料理に使ったりしても何の問題も無いように思います。そのほかにも、牛乳が無かったら別のものを使ったり、それこそ水で代用するのも家庭でホットケーキを作ったりする場合には問題にならなくても、企業で販売する食品で行ったら大変です。その辺の違いについて考えると面白いと思いました。
http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2007/01/post_905.phpの「MORI LOG ACADEMY トマトがない?」にはこんなことが書かれています。

そのスーパの中にマクドナルドがあったから久しぶりに食べたくなって、スバル氏と入った。ところがオーダしたら、「トマトが切れていまして……」とのことで、トマトが入っているものが全滅なのだ。まだ午前中である。ハンバーガ屋がトマトを切らせるとは何ごとだろう。パンと肉の次に大事なのではないか。トマトがなかったら店を閉めろよ、と思った。それより、同じ店内のスーパでトマトくらい買ってくれば良いだろう。距離にして20mくらいのところに沢山並んでいるのだ。それくらいの機転が利かないものだろうか。マニュアルにない、ということかもしれないが。

おそらくマニュアルにはそういうことをしてはいけないと書かれているのかもしれません。臨機応変といえば聞こえはいいですが、それならば不二家で期限切れの牛乳を使ったのも臨機応変な現場の対応といえるでしょう。
現場での臨機応変な対応が問題になる場合の例として、宅配便やコンクリートについて思い浮かびます。宅配便が普及し始めた頃に、配達先が留守の場合に隣近所に預けるというのがよくありました。場合によっては無理やりに押し付けるような形で預けることもあって問題になりました。これも、たとえ近所の人にでも荷物を渡すことができれば配達件数になるという現場での工夫と考えることもできます。
コンクリートは水の量が非常にシビアで、1%でも違っていたら柔らかさがかなり変わるようですが、これを利用して建設現場で作業性を良くする為にわざと水を多くしたジャブコンなどと呼ばれるコンクリートが使われたこともあるようです。しかし、柔らかさがかわるだけでなく、強度も落ちてしまいます。