http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/947058.htmlの「痛いニュース(ノ∀`)人間15%+ヒツジ85%“羊人間”の開発に成功…7年と10億円を費やす」で紹介されていた人間の細胞を含んだ羊に関して。
世界で初めて、ある研究者グループが人間と羊のキメラの開発に成功した。このキメラは外見は羊そのものだが、細胞レベルで見ると、半分は人間の組織でできているという。
このキメラは人間の細胞組織が15%、ヒツジの細胞組織が85%で構成されているが、この実験が成功したことによって、将来このキメラの内臓を人間に移植して使用する可能性にまた一歩近づいた。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/947058.html
動物の臓器を移植に利用するというアイデアは、小説の中では昔からあったようです。筒井康隆の「心狸学・社怪学」には動物の臓器をそのまま人間に移植したり、人間の脳を動物に移植したりといったことが出てきます。動物そのままでは拒否反応などの問題もあり、現実的では無いようにも思えます。しかし、人間同士の移植の場合でも少し前までは拒否反応を抑えるために白血球型などがかなり近くないと移植できなかったのが、免疫抑制剤の進歩によってだいぶ楽になったという現実もあるので、動物の臓器との拒否反応を抑えることも全くの絵空事ともいえません。
リンク先で紹介しているような、人間の遺伝子を動物に加えることで移植を可能にするという小説やマンガもあります。小林泰三の「人獣細工」や士郎正宗の「攻殻機動隊2」などです。どちらもブタを利用しているというのが面白いところです。
クローン人間を使って 臓器移植をするというアイデアも古くからありますが、倫理的な問題があります。臓器単体でのクローン培養が可能になれば問題は解決ですが、そう簡単には実現しないでしょう。クローン人間を作るときに脳が無い状態、つまり人為的につくりだした無脳児としてしまえばよいのではないかというのを、前に読んだ記憶がありますが、動物に人間の臓器を作り出すのはこれと少し似ていると感じました。人間から臓器を取り出すのは問題があっても、人間でないものからならいいだろうという点が共通しているからです。
動物の場合は大変ですが、植物の場合は違う種類の枝を接木したり、挿し木によってクローンを増やしたりが簡単にできます。ソメイヨシノが挿し木によってしか増えない為に、全て同じ遺伝子だというのは有名です。野菜の苗でも、売っている段階ですでに別のものに接木してあるものもあります。
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